電動キックボード、7月から免許不要に だが、ヘルメット努力義務に賛否の声も

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懸念される安全面...警察庁「悪質な運転への取り締まりは強化する」

   ただし、電動キックボードのヘルメットの努力義務化には、安全面から賛否の声がある。

   警察庁によると、電動キックボードの検挙・取り締まり件数は2021年9月~22年12月に1843件あった。内訳は「通行区分(違反)」が1032件で全体の56%を占め、「信号無視」が384件で21%、「一時不停止」が137件で7%などと続いた。

   2020~22年の事故件数は74件で、死亡が1人、負傷者は76人だった。全国唯一の死亡事故はヘルメットをつけていない男性が頭を強打したのが原因とされる。

   警察庁は「電動キックボードの事故が頻発していることから、悪質な運転に対する取り締まりを強化する」としているが、「原付バイクと同様、ヘルメットの着用は義務化してもよかったのではないか」とする識者もいる。

   政府は電動キックボードを「徒歩10~15分の移動に適し、二酸化炭素の排出量は自動車の約40分の1。英国では新型コロナウイルスの感染拡大を回避するため、『密を避ける移動手段』として、数年かけて議論するはずの法案が4か月で可決された」などと、今回の規制緩和で日本でも普及させる考えだ。

   果たして、電動キックボードの新ルールが功を奏すか注目される。(ジャーナリスト 岩城諒)

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