イマドキ共働き夫婦に多い「家計割り勘」...保育園送迎用電チャリ、どっちが買うかで大論争!「今からそれで、将来の教育費どうする?」...専門家に聞いた(3)

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   最近、若い共働き夫婦の間で、家事と家計を割り勘・折半にする「別財布」「別会計」方式がトレンドになっているが、そこにトラブル勃発!

   妻が、担当する保育園の送迎が大変ということで、貯金を多く持っている夫に「電チャリ(電動自転車)を買って」と頼むと、夫は「高すぎる、ママチャリで十分!」と断固拒否。そこで妻が「電チャリをねだるのは甘えでしょうか?」と訴える投稿をした。

   回答者の間では「電チャリは贅沢品か、必需品か」といった賛否と同時に、イマドキ共働き夫婦の「2つの財布」にも疑問が噴出。「今から電チャリ1台の購入費でもめて、将来の子どもの教育費どうする?」というわけだ。

   専門家に聞いた。

  • 共働き夫婦では「財布は別」も多いというが?(写真はイメージ)
    共働き夫婦では「財布は別」も多いというが?(写真はイメージ)
  • 共働き夫婦では「財布は別」も多いというが?(写真はイメージ)

家計運営の手段(How)と、何をするか目的(What)が大切

   <「イマドキ共働き夫婦に多い「家計割り勘」...保育園送迎用電チャリ、どっちが買うかで大論争!「今からそれで、将来の教育費どうする?」...専門家に聞いた(1)>および<「イマドキ共働き夫婦に多い「家計割り勘」...保育園送迎用電チャリ、どっちが買うかで大論争!「今からそれで、将来の教育費どうする?」...専門家に聞いた(2)>の続きです。

――前回記事(2)の最後、「投稿者さんと夫の見解相違の原因は、財布の分け方よりも、もっと根本的なところにあるのではないでしょうか」とご指摘されたのが、まず最初に言われた「電動自転車の問題ではない」ということですね。

川上敬太郎さん「はい。『夫婦別財布』とか『夫婦の財布を1つにする』などは、家計を運営するための手段(How)です。しかし、Howを考える前にまずハッキリさせておく必要があるのは、何を(What)するかという目的です。
Whatが曖昧なままHowについて話しあっても、お互いの目的が一致していないのですからかみ合うはずがありません。
電動自転車を購入する目的は、『投稿者さんの送迎負担を軽減すること』です。それがWhatになります。電動自転車を購入するのであれば、まずWhatである『送迎負担を軽減すること』が、ご夫婦の間で合意できていなければなりません。そこが合意できてはじめて、Whatを解決するための手段として何が最善かというHowを話し合うことができます。
その結果、電動自転車を購入することが最善だという判断になれば、では、費用はどこから捻出するかという次のHowを考えることになります。ご夫婦どちらの財布から購入するかという話は、この段階で考えるべきものです」
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