共働き夫婦「2つの財布」のメリット、デメリットは?
――たしかに、財布を分ける夫婦が増えているようです。女性も投稿に「周りはみんなそうしている」と書いていますし、ネット上では、「2つの財布」のメリット、デメリットといった情報が公開されています。そうした情報をまとめると、まずこんなメリットがあるそうです。
(1)独身時代と同じ感覚で、それぞれが自立して自由に使えるお金がある。生活費を差し引いた残高を自分の口座に貯金し、趣味や旅行、投資の資金にするなど、お互いに干渉されずに好きなことに使うことができる。
(2)それぞれが家計の各分野をはっきり分担するため、お互いに責任感が増して、管理・節約意識が高まる。たとえば住宅ローンや電気・ガス・水道代の「固定費」は夫負担、食費や日用品、子どもの習い事は妻負担と分けると、自分の責任分野で経費の節減に努めることになり、貯蓄も増える。
この2つ目などは、どこか会社の事業本部制に似ていますね。
一方、こんなデメリットがあるそうです。
(1)最大の欠点は、配偶者の収支がわからないので、家計の全体像が見えにくくなること。もし配偶者が借金を抱えていてもわからない。
(2)急な出費の際に困る。一緒に生活すると「予定外の出費」が頻繁に起こるもの。家族の病気・事故、親の介護、家電の損壊、自動車の故障、車検、友人・知人の冠婚葬祭、妊娠・出産......。こうしたことすべてに、事前にどちらの負担か決められるのか?
(3)不公平感がある。産休・育休や昇進、異動などによって収入に差が出てくるし、子どもの教育費が大きく増えてくる。時間とともに「俺/私の負担ほうが多くない?」と、不平不満が募っていきやすい。
こういった弱点が挙げられます。
そこで、デメリットの解決策として「第3の財布」を推奨する意見があります。2人の個人口座とは別に家計専門の共同口座を作り、主要な生活費用の支払いは共同口座から行う方法です。