米国発の金融システム不安、まだまだ予断許さず...今週の米FOMCは最大注目(3月20日~3月24日)【株と為替 今週のねらい目】

人気店や企業から非公開の招待状をもらおう!レポハピ会員登録

   どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

東京株式市場 上値の重い展開か 先週は、世界的な株安に...欧州のクレディ・スイス問題影響

東京株式市場見通し(3月20日~24日)
日経平均株価予想レンジ:2万6600円~2万7700円

2023年3月17日(金)終値 2万7333円79銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、上値の重い展開か。

   前週の東京株式市場の日経平均株価は、3週間ぶりに反落した。米国のシリコンバレー銀行の経営破綻に端を発した金融システム不安は、欧州のクレディ・スイスにも飛び火するなど、世界的な株安となった。日経平均株価も一時は2万7000円を割り込む事態に見舞われた。

   今週の日経平均株価は、引き続き、上値の重い展開が続きそうだ。

   いったんは落ち着きを取り戻しつつある米国発の金融システム不安だが、まだまだ予断は許さない状況だ。今後も銀行の経営危機が取り沙汰される状況は十分に考えられる。

   このような状況の中で、最も注目されるのは、21~22日のFOMC(米連邦公開市場委員会)だ。

   市場では0.25%の利上げを見込む向きが多いが、一方で金融システム不安を背景に利上げを停止するとの観測も強い。また、今回は今後の政策金利見通し(ドットチャート)が公表されるため、一段の注目を集めている。

外国為替市場 ドルは軟調か 米FOMCで利上げとなれば、ドル売りは落ち着く可能性あるが...

東京外国為替市場見通し(3月20日~24日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=130円00銭~134円00銭

2023年3月17日(金)終値 1ドル=131円79銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルは軟調か。

   前週のドル円相場は、ドルが大幅に下落した。米国のシリコンバレー銀行の経営破綻に端を発した金融システム不安により、米国の利上げ停止、利下げへの転換観測が強まり、ドルは一時1ドル=131円台半ばまで下落した。

   今週のドル円相場は、ドルが軟調な展開となりそうだ。

   いったんは落ち着きを取り戻しつつある米国発の金融システム不安だが、引き続き、警戒感は強く、リスク回避のドル売り・円買いを誘いやすい状況だ。21~22日のFOMCで利上げが決定すれば、ドル売りは落ち着く可能性はあるものの、ドルの上値が重いことに変わりはない。

   もし、利上げが停止されるようであれば、再びドル売りが強まり、大きく下落する可能性があるため、注意が必要だ。

◆国内外、今週発表予定の経済指標は?

   経済指標は、国内では20日に日銀金融政策決定会合の主な意見(3月9~10日開催分)、24日に2月全国消費者物価指数などの発表が予定されている。

   海外では21日に米国のFOMC(22日まで)、米国の2月中古住宅販売件数、22日にパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長会見、23日に米国の10~12月期経常収支、米国の2月新築住宅販売件数、24日に米国の2月耐久財受注などの発表が予定されている。

(鷲尾香一)

姉妹サイト