仮設機材×現代アートの意外なコラボのなぜ...どんなもの?/杉孝・担当者インタビュー

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建築資材で現代アート!? アートコラボで見つかった製品の可能性

アーティストのR E M Aさんと作品の砂像 (c)フィール・コミュニケーションズ
アーティストのR E M Aさんと作品の砂像 (c)フィール・コミュニケーションズ

――今回のコラボレーションの経緯とねらいについて教えてください。

福家さん アーティストのR E M Aさんが北梅組様に建築素材を使ったアート作品の制作について打診したことがきっかけだと聞いています。弊社と北梅組様はさまざまな工事で協働しています。そのため、工事現場で使う支柱やブレス、荷上げを支援する「荷受けフォーム」など、北梅組様にも弊社の多彩なラインナップについてご理解いただいています

――そのような事情があったのですね。

福家さん そうしたなか、R E M Aさんがアート作品のアイデアを練り上げるときに、柱を6本立てて、神殿のような空間を作りたいというアイデアがあり、2022年の夏ごろに弊社にお声がかかり、協力させていただきました。
アートコラボとしては弊社にとって初めての試みであり、足場をアートに使うという発想はなかったため、普段は足場にふれることのない生活者のみなさんにすこしでも存在を伝えることができるのではないか、というねらいがあってコラボレーションが進みました。

――コラボにおける杉孝の役割とどんな成果があったか教えてください。

福家さん 私たちは足場をレンタルすることはできますが、足場を組むことはできません。なので、アイデアがあっても、クリエイトはできません。R E M Aさんに今回の作品でアートの一つとして命を吹き込んでいただけたことは、アートになる喜びを感じられて、社員一同喜んでいます。
たとえば、コラボでは、足場部分の設計と仮設機材の提案をさせていただきました。作品の周りの柱の中には、建設現場などで使用する「四角支柱」という支保工材を入れ、重厚感を持たせて強度を補強しました。
ステージ下部には、「アルバトロス」という建築などの外部足場で用いる、弊社主力の足場材を使いました。今回の使用に当たっては非常に自由度が高い、とお褒めの言葉を頂戴しました。
営業や設計部門など社内で連携して、初めての取り組みに挑戦できました。若い設計社員などは「通常業務と違った仕事にかかわらせてもらい、新鮮な気持ちで楽しんで取り組むことができた」などの声が上がっています。
福家さん 作品を見た関係者は、普段の足場では見たことがない組み方をしている点をあげながら、ダイナミックな表現に新鮮な驚きを感じていました。
また、R E M Aさんも「仮設機材の機能的な美しさを表現できたうえ、足場のフレキシブルで使い勝手の良さに魅力を感じた」と感想を話してくれるなど、弊社としても初めての気づきを得ることができました。
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