新生活の春、初めての一人暮らしを待つ罠「5大トラブル」とは? 賃貸住宅、引っ越し、訪問販売、儲け話、通信契約...危機乗り越える秘訣はコレ!

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大学の先輩の「儲け話」の裏に「マルチ商法」が...

(3)【新生活を狙った訪問販売トラブル】

   大学1年生で一人暮らしを始めた。突然、換気扇フィルター販売業者が訪問し、契約するのに不安だったが、帰ってほしいと言えず、言われるがまま契約してしまった。「お金が貯まる4か月後くらいに支払ってもらえばいいので、そのころに集金に来る」と言われた。一人暮らしで怖いので二度と来てほしくない。(2022年5月・10歳代女性)

◆アドバイス
その場ですぐに契約せず、不安や不審な点があれば、まずは管理会社や家族、身近な人に相談する。不要な契約はきっぱり断ること。仕方なく契約した場合でも、訪問販売クーリング・オフ(無条件での契約解除)ができるケースがある。

(4)【新生活でも気を付けたい、もうけ話トラブル】

   大学のサークルの先輩に誘われて、先物取引の投資教材を契約した。投資をしようと思っても、購入のためにした借金の返済に追われて資金がない。親に消費者金融の請求書を見られ、猛反対をされてしまい、自分も中途解約をしたいと思った。少しでも返金してもらいたい。(2022年4月・20歳代男性)

◆アドバイス
うまい話には絶対に飛びつかない。知り合った相手から「簡単に稼げる」と勧誘されてもうのみにしない。借金をしてまで投資や副業のためにお金を支払うことはやめる。
こうした相談の多くは、新たに会員を誘えば紹介料を得られるとして、会員になった人間が次々と新規会員を増やすことで儲けるマルチ商法だ。特定商取引法の「連鎖販売取引」として規制の対象となっている。
あなたを勧誘しようとする「大学の先輩」「友人」も、新たな会員を誘わないと自分の儲けにならないので、声をかけてきたわけだ。

(5)【スマホやネット回線などの通信契約トラブル】

   4月から社会人となり、賃貸アパートで一人暮らしをしている。光回線の販売代理店が来訪し、「インターネットの利用料金が安くなる。説明を聞いてほしい」と言うので聞いた。「説明を聞いたというサインが必要だ」と言われ、書面に氏名と住所などを記入した。その後不審に思い、光回線の事業者に電話で問い合わせたところ、契約になっていた。キャンセルしたい。(2022年5月・20歳代女性)

◆アドバイス
料金プランやサービス内容を書面でもしっかり確認し、説明を受ける。転居時にネット回線契約を変更する際にも契約条件などをよく確認する。
特に「マンションの全世帯が契約している」「マンション管理会社から派遣された」などとウソをついて契約を迫るケースもあるので、注意しよう。不審に思ったら管理会社に相談しよう。
一人暮らしの罠、5大トラブル(国民生活センターの作成)
一人暮らしの罠、5大トラブル(国民生活センターの作成)

   以上、十分に注意すれば防げるトラブルだ。さあ、新生活へ、グッド・ラック!(福田和郎)

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