みなさん、こんにちは。馬医金満です。
今回は、世間で騒がれているシリコンバレーバンクの破綻に注目しました。
22年末時点の総資産は約28兆円、資産規模は全米16位
2023年3月10日、シリコンバレーバンク(SVB)が米連邦預金保険公社によって経営破綻が宣告され、事業を停止するとともに、管理下に入ることが発表されました。
SVBは1983年に創業された中堅の銀行で、口座開設のスムースさなどが評判で、ベンチャー企業を中心に顧客を保有しています。2022年末時点の総資産は約2090億ドル(約28兆円)で、資産規模は全米16位となっていました。
直近の金融緩和による資金余剰により、ベンチャーへの投資は過去最高となり、3月末時点での預金残高は前年比6割増の1980億ドルと大幅に増加していました。
その中で投資有価証券の運用を行なっておりましたが、利上げの開始に伴い、保有する債券の含み損が拡大し、急激な含み損が増えていきました。また、その中でベンチャー企業の多くが取り付け騒ぎを起こし、急速な破綻へとつながっていきました。
今回の一件は、SNSを中心に広がったことも含め、非常に特徴的な事例かと考えています。
日本への影響も気になるところですが、SVBのようにベンチャーなどの特徴を持った顧客層の銀行がそこまで多くないので、影響は限定的ではないかと考えています。一方で、アメリカでの中堅銀行でいくつか破綻懸念先も出てきており、そちらに波及すると話が大きくなるように感じています。
ではまた!(馬医金満)