ひょっとすると、人間がAIに仕事を奪われた方がマシな場合もあるかも?!【vol.23】(川上敬太郎)

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エライ人が欲に目がくらんで不正行為を指示してしまうなら、その仕事はAIに替わってもらえば?

   しかし、そうやってAIの凄さを肌で感じてしまうと、こんなふうにAIは人間の仕事を代替して、「人は仕事を奪われていってしまうのかな...」と不安な気持ちがよぎったりもしてしまいます。

   AIのことを頼もしいと思いつつも、一方でそんなAIを怖れ憂いてしまう。やはり、つくづく人間はワガママなものだと思います。

   そんなことを独り言ちながら夕飯の支度をしつつ、テレビ画面に目をやると、飽きもせず企業の不正行為のニュースが次々と報じられているではありませんか。横領だ、談合だ、不正受給だと、エライ人たちの残念な指示のオンパレードです。

   これらの不正行為の背景をひも解いていくと、人間の欲が目をくらませてしまっているのだなと感じずにはいられません。

   そうだ! エライ人が欲に目がくらんで不正行為を指示してしまうというのならば、そんなエライ人の仕事こそAIに替わってもらえばいいじゃないですか。これは名案かも?!

   そう思って意見をチャットGPTにぶつけてみたら、

『人間のように倫理や感情を持っていないため、経営判断や倫理判断などの人間的な判断はできません』

   と答えが返ってきました。どうですか。なんか、無欲な感じがいいじゃないですか。惚れ直してしまいそうです。さらに、

『企業の経営にはさまざまな要素があり、人間とAIが連携して最適な結果を得ることができると考えられます』

   不正行為を指示するエライ人たちなんかより、こんなふうに自分を客観視できるAIのほうが余程真っ当ではないですか。

   ただ...たしかにAIを開発したのは人間ではありますが、AIが優秀になればなるほど、人間自身も精進を求められているのかな、と。暗に、AIから教えられているように感じてしまうのは、気のせいでしょうか?(川上敬太郎)

川上 敬太郎(かわかみ・けいたろう)
川上 敬太郎(かわかみ・けいたろう)
ワークスタイル研究家
男女の双子を含む、2男2女4児の父で兼業主夫。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業の事業責任者を経て転職。業界専門誌「月刊人材ビジネス」営業推進部部長兼編集委員、広報・マーケティング・経営企画・人事部門等の役員・管理職、調査機関「しゅふJOB総合研究所」所長、厚生労働省委託事業検討会委員等を務める。
雇用労働分野に20年以上携わり、仕事と家庭の両立を希望する「働く主婦・主夫層」の声延べ4万人以上を調査・分析したレポートは200本を超える。
NHK「あさイチ」、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」などメディアへの出演、寄稿、コメント多数。
現在は、「人材サービスの公益的発展を考える会」主宰、「ヒトラボ」編集長、しゅふJOB総研 研究顧問、すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役、JCAST会社ウォッチ解説者の他、執筆、講演、広報ブランディングアドバイザリー等の活動に従事。日本労務学会員。
1973年生まれ。三重県出身。
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