米専門家「2023年のブレイク選手、ヌートバー選手がイチオシ」と予測
WBCでは、すっかり時の人となったヌートバー選手ですが、所属するカージナルスでは熾烈なレギュラー争いが待ち受けている様子。
ヌートバー選手の他にも優れた外野手が数人いて、起用についてオリバー・マーモル監督が「他のどの年よりも、今年は厳しい競争になりそうだ」と、うれしい悲鳴を上げていると報じられています。
そんななか、複数のメディアが「2023年はヌートバー選手がブレイクする」という、専門家のコメントを紹介していました。
Nootbaar could be poised for breakout 2023
(ヌートバー選手は、2023年にブレイクする準備ができている:AP通信)
St. Louis Cardinals player Lars Nootbaar is a hot pick to have a breakout year
(セントルイス・カージナルスのラーズ・ヌートバー選手は、今年ブレイクするイチオシだ:米メディア)
今回、ヌートバー選手を取り上げた過去の報道も調べましたが、なかには、まるでWBCでの活躍を予測していたような記事もあって、驚きました。
ある専門家は、「no-name prospect」(無名の見習い選手)から「one of the rising stars」(希望の星の一人)に上りつめたヌートバー選手ですが、残念ながら、まだ一流選手とは言いがたいとのこと。それでも、「ファンやメディアの注目を集めてプレッシャーを感じると、一気に花開くだろう」と宣言していたのです。
さらに、共通しているのが、ヌートバー選手の天真爛漫さや人懐っこさを評価する声です。メジャーデビューしたばかりの25歳の新人選手ながら、ベンチではベテラン選手にすっかり溶け込み、番記者たちにも「ビッグスマイル」で接する姿が、好感をもって受け止められていました。
コツコツと努力を惜しまずに、いつも笑顔でチームメートを鼓舞するヌートバー選手。WBCはもちろん、大リーグでも1試合でも多く出場して、世界中の子どもたちに希望と笑顔を届けてほしいと思います。
それでは、「今週のニュースな英語」は「ペッパーミル・パフォーマンス」を表す表現から、「grind」を使った文例をご紹介します。
It's time to get back to the grind!
(退屈な仕事に戻る時間だよ)
Go through the daily grind
(決まり切った仕事をやり遂げよう)
Hanako ground away at her English
(花子は英語を集中して勉強した)
全力でバットを振り、笑顔でグランドを駆け回るヌートバー選手の姿から、心から野球を楽しんでいる喜びが伝わってきます。小さなことをコツコツと継続する努力。WBCが終わっても、「ペッパーミル精神」は人々の心に残り続けることでしょう。(井津川倫子)