スバリストたちが「聖地巡礼」で「スバル最中」を買うように...いずれ広島も?
ところで、自動車メーカーのお膝元の菓子メーカーがクルマにちなんだ商品を開発・販売するケースとしては、群馬県太田市の「スバル最中(もなか)」が有名だ。
これはSUBARU(スバル)の企業城下町・太田市の老舗菓子店「伊勢屋岡田商店」が販売する特製もなかだ。スバル360に始まり、レオーネ、レガシィなど歴代のスバル車がもなかの皮を模っている。
伊勢屋はスバルが中島飛行機だった1934年創業の老舗菓子店で、1970年代からスバル最中を販売。インターネットなどない時代から、その存在がファンの間で知られるようになった。
「スバリスト」と呼ばれる全国のスバルファンが、スバルの本拠地・太田市を訪れることを「聖地巡礼」と言う。その際、スバルの群馬製作所近くの伊勢屋を訪れ、スバル最中を買うのが定番になっている。太田市観光物産協会によると、「スバル最中を目当てに全国からスバルファンが訪れる」という。店舗の前で記念撮影するコアなファンもいる。
果たして、マツダの特製まんじゅうも、スバル最中のような人気商品となるのか。そして、全国のマツダファンが広島を「聖地巡礼」に訪れ、にしき堂で特製まんじゅうを買う日は近いのか。期待して注目したい。(ジャーナリスト 岩城諒)