米国株式市場に暗い影落とす、シリコンバレー銀行の経営破綻...その影響は?(3月13日~3月17日)【株と為替 今週のねらい目】

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外国為替市場 もみあいか 米国の利上げ幅拡大に対する観測は大幅に後退

東京外国為替市場見通し(3月13日~17日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=133円50銭~137円00銭

2023年3月3日(金)終値 1ドル=134円98銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、もみあいか。

   前週のドル円相場は、ドルが下落した。パウエルFRB議長が議会証言で利上げ幅の拡大の可能性に言及したことでドル買い・円売りが強まり、ドルは一時1ドル=138円目前まで上昇した。

   しかし、週末の米国の2月雇用統計が市場予想を下まわったことに加え、米国のシリコンバレー銀行が経営破綻で、米国の長期金利が低下し、リスク回避のドル売りにより、ドルは一時1ドル=134円台前半まで下落した。

   今週のドル円相場は、もみあいか。

   米国のシリコンバレー銀行の経営破綻と米国の雇用統計の結果により、米国の利上げ幅拡大に対する観測は大幅に後退していることから、ドル売り材料にはなりづらい。

   半面、米国の利上げは停止することなく、継続されると見られ、そのうえシリコンバレー銀行の経営破綻が利上げの影響によるものと見られていることから、ドルの上値は重く、動きづらい状況だ。

   米国の利上げの行方、経済状況を見るうえで、米国の経済指標の結果が重要になりそうだ。

◆国内外、今週発表予定の経済指標は?

   経済指標は、国内では13日に1-3月期法人企業景気予測調査、15日に日銀金融政策決定会合議事要旨(1月17~18日開催分)、16日に2月貿易収支、1月機械受注などの発表が予定されている。

   海外では14日に米国の2月消費者物価指数、15日に中国の2月鉱工業生産、中国の2月小売売上高、米国の2月小売売上高、米国の2月卸売物価指数、16日に米2月住宅着工件数、ECB(欧州中央銀行)定例理事会、17日に米2月鉱工業生産などの発表が予定されている。

(鷲尾香一)

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