シェアではトップ3が「総合満足度」でワースト3に...
次に、利用しているサービスの「総合満足度」を聞いた。「満足度」を、「料金部門」(安さ、プランの分かりやすさ、お得さ)、「サービス部門」(提供端末やオプションプランなどの豊富さ)、「通信品質部門」(データ通信速度、つながりやすさ)、「顧客サポート部門」(情報の豊富さ、サポート対応の良さ)の4部門で聞き、合計ポイント(1000満点)で「総合満足度」をランキングする仕組みだ。
すると、意外な結果が出た。
シェア(利用率)では6位の「UQ mobile」(740点)でトップとなった。次いで、同点2位が2つ並び、シェア7位の「ahamo」と、シェア最下位の「LINEMO」(734点)だった。
そして、4位に「povo」(731点、シェア8位)、5位に「Y!mobile」(723点、シェア4位)、6位に「Rakuten UN-LIMIT」(700点、シェア5位)、7位に「au」(640点、シェア2位)、8位に「docomo」(639点、シェア1位)、そして最下位に「SoftBank」(625点、シェア3位)という結果になった【図表2】。
シェア(利用率)ではトップ3を独占した「docomo」「au」「SoftBank」が、「総合満足度」ではそろってワースト3に顔を並べるという皮肉な結果となった。これはいったいどういうことか。
MMD研究所による今回の調査では、「総合満足度」の結果しか公表していないが、2022年9月に発表した同様の調査では、「料金」「サービス」「通信品質」「顧客サポート」の各部門の評価点も公開した。その時は、「docomo」「au」「SoftBank」は特に「料金」での評価がそろって低く、結果的に今回同様、「総合満足度」でワースト3に並んだのだった。