女性の68%、パートナーの家事・育児に不満! 打開策はある?
次の質問ではなかなか興味深い結果が出た。
「パートナーがしてくれる家事や育児に不満はありますか」と聞いてみると、働く女性の約7割はパートナーの働く男性の家事に不満を感じており、男性が「不満がある」(38%)なのに対して、女性は「不満がある」(68%)と差は2倍以上あることが明らかになった。
共働きの家庭での女性の負担が高く、男性の家事への協力と配慮が足りていないことが原因なのかもしれない。
ちなみに、特に女性からの不満が多いことが「トイレ回りの問題」のようだ。
女性におけるトイレで家族に対して困っていることについては、「便器を汚してもそのまま」「トイレットペーパーの芯の放置」「トイレ掃除をしてくれない」などの不満を感じ、全ての項目において、男性よりも女性の方が「(家族に対して)困っている」と回答している。
このほか、家庭内での困ったエピソードを年代別で取り上げてみると――。
◆20代
男性「物を置きっぱなし。」
女性「買い物を頼むと値引きになっていない食品を買ったり、自分の好きなものを買ってくる。」
◆30代
男性「子どもへの怒る態度が気になる。」
女性「ゴミ捨てや皿洗いなど、今すぐしてほしいことをお願いしても、すぐにしてくれない。」
◆40代
男性「料理の仕方が雑で、食材を無駄にすることが多い。」
女性「料理をしてくれるが、後片付けが大変。 家事を手伝ってくれるがお礼を求めてくる。」
◆50代
男性「いつも機嫌が悪い。」「洗濯物をためすぎる。」
女性「夕飯後の食器洗いを担当しているが、シンクを掃除したり生ゴミを処分したりまではしない。」
このような意見が集まっている。
こうした男女の家事負担の違いや、家庭内での困りごとが浮き彫りになった調査に対してLIXILでは、
「―家事や育児に対しては男性よりも女性の負担が大きい現状。女性が、自分のための時間の優先順位を下げて、仕事をしつつ家事や育児にも注力している様子がうかがえる結果となりました。
十分に家事や育児を行っていると約半数の男性が思っていることに対し、実際には十分ではない可能性も高く、男女間の認識に差があることがわかりました。たとえば、料理や掃除を女性がすることと思ってしまっている男性には、『これは自分の仕事ではない』という『無意識の偏ったモノの見方(アンコンシャス・バイアス)』があるかもしれません。男女別け隔てなく、フラットな目線で取り組む意識が大切です。
20~30代の働く女性の多くが、掃除の頻度を減らしたり、便利家電の利用により家事の負担自体を減らす工夫をしています。お互いが頑張るだけではなく、生活しやすいような工夫も取り入れてみましょう。」
とコメントしている。
なお、この「働くパパママの仕事と家庭に関する調査」は2023年2月に実施。インターネット調査で。全国の20から50代の男女の既婚者で子どもがいる共働き家庭の合計400人を対象に行った。