味の素株、11.7%高...意欲的な増益目指す「中期経営計画」の成長策、株主還元強化にも期待

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

足元の業績は好調 課題は、バイオ医薬品関連の収益伸長など「再成長」示せるか

   味の素の足元の業績は好調だ。

   2月28日には2023年3月期の連結業績予想を上方修正し、純利益を従来予想比70億円多い900億円と見込んだ。

   遊休資産(固定資産)の売却利益計上などによるもので、本業の業績とは直接の関係はないが、もともと最高益を見込んでいたところにさらに70億円上乗せされるというものだ。そのうえ本業も、原材料費高騰を受けて調味料や冷凍食品を断続的に値上げし、収益を伸ばすことに成功している。

   こうした中、中期経営計画で描いた道筋の通りに成長できるかを吟味する局面に入る。

   今後、2024年3月期になって四半期の業績を公表していくなかで、「再成長」の一端を示すようなバイオ医薬品関連の収益の伸張などが確認できれば、株価には好影響となりそうだ。(ジャーナリスト 済田経夫)

姉妹サイト