リクルートはなぜ多くの起業家を生むか? 先輩たちの「すごみ」...営業担当が自ら起案、プロモーションプランまで作成!(高城幸司)

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伝説のような事業支援をした人は大半が起業、成功へ

   もはや、事業開発コンサルのような仕事ぶりですが、費用をいただいたわけではなく、手弁当で取り組んだようです。

   とはいえ、何も得ることがなかったわけではありません。この子供服ブランドで新規店舗のスタッフを大量に募集することになり、その採用支援で数億円の新規取引が始まることになったようです。それから、ついには社内で専任チームを立ち上げるまでになったと聞いています。

   こうした、事業支援による成功体験=伝説が積み重なり、営業は当たり前のように取り組んでいたように思います。

   ただ、事業支援で取引先に感謝されるくらいの成果につなげるためには、それなりの準備=知識が必要。成功に向けて、本業だけでなく、事業計画・マーケティングと幅広い知見を備える準備を行う必要があります。

   こうした準備こそが、起業を考えるきっかけになっていたように思います。伝説のような事業支援をした営業の方々は大半が起業して、それなりの成功を収めていったからです。

   起業のきっかけは新規事業の企画だけでなく、日常の仕事の延長線のなかにも潜んでいるのです。(高城幸司)

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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