大会に従業員ボランティアを派遣、チームのすそ野拡大
ブラインドサッカーは、全盲のフィールドプレーヤー(選手、FP)4人がアイマスクを着け、晴眼者もしくは弱視者のゴールキーパー、敵のゴール背後には晴眼者のガイドが、コート中盤には監督が全盲の選手に声でガイドする。
競技では、音の出るボールを使う。また、フィールドの選手は、控え選手やガイドの声とボールの音を頼りにプレーする(国内ローカルルールで、国内大会では選手は全盲以外でも出場できる)。
第20回アクサ ブレイブカップの決勝戦は、前半13分に日本代表で主将を務めるパペレシアル品川の川村怜選手(アクサ生命所属)が、巧みなボールコントロールで相手ディフェンスを次々かわすと強烈なシュートを放ち、先制。
つづく後半は、こちらも日本代表のエース、たまハッサーズの黒田智成選手(東京都立八王子盲学校教員)が切れっ切れのドリブルで、何度もゴールを脅かした。
しかし得点は奪えず。試合は、川村選手の1点を守りきったパペレシアル品川が日本一に輝いた。
アクサは、こうした大会などへ従業員ボランティアを派遣するほか、プレー環境の整備からブラインドサッカーの普及や認知向上、選手の雇用などに協力するほか、インクルーシヴな社会づくりを目指した出張授業「スポ育」も創設時から支援している。
アクサは、日本選手権「アクサ ブレイブカップ」のメインサポーターであると同時に、大会会場では糖尿病の早期発見につながる弱視リスクの啓発活動を行う。また、ブラインドサッカーのクラブチーム創設を目指す志ある地域のリーダーを発掘し、独自にクラブ運営できるマネジメント力を身につけてもらうユニークなリーダー育成プログラム「アクサ地域リーダープログラムwithブラサカ」を2017年にJBFAと協働で創設し、継続している。ブラインドサッカーのすそ野を全国47と都道府県に広げ、普及や競技力向上の基盤づくりに力を注いでいる。
この日も会場では、アクサがグローバルに支援している英プレミアリーグリヴァプールFCのレジェンドであるジョン・バーンズ氏をゲストに招き、たくさんの子どもたちと一緒にアイマスクを着けて、お互いにパスを出し合ったり、シュートしたりと、ブラインドサッカー体験会を開催(後援:町田商工会議所)。このほか、来場者は盛りだくさんのイベントで視覚障害への理解を深めた。
3年ぶりとなった今回の大会は全席の有料化にチャレンジし、1000人を超える観客や関係者が会場を埋め、熱い声援で盛り上がった。