今回は大人の恋愛心理術を学べる一冊を紹介します。「女性からモテるのは、決まって若い男性」。そんな世間の常識をくつがえす内容です。
著者は、東京大学大学院卒業(脳科学専攻)、予備校講師を経て、今は、主に40歳以上の男性向けに、幅広い恋愛指導をおこなっています。最新心理学に基づいて実践できるコミュニケーションスキルとは?
「教養としての大人の心理術」(Waka著) 知道出版
「女性が絶対になびかない男性像」とは?
Wakaさんは「女性が絶対になびかない男性像」があると言います。どのようなタイプの男性でしょうか。Wakaさんは3つあると指摘します。
「女性から見て『格下』と判断した男性です。一度格下と判断されたら感情を揺らすことは途端に難しくなってしまいます。女性が『格下』と見る男性はどんな男性でしょうか? 第一に、色恋の目的がありありと出てしまっている男性です。『これから口説きますよ』という姿勢が見透かされてしまうと『やっぱりか』と失望感に変わります」(Wakaさん)
「女性は自分の欲求を満たしてほしくて会話をしているのに、その条件として『ホテルに行きたい』が最初から露骨に見えてしまうと失望感に変わります。色恋の駆け引きを仕掛けると、即時、相手男性として意識しなくなるケースがかなり多いのです」(同)
また、女性をおだてる男性についても、距離感が大切だと言っています。どのようなことでしょうか?
「第二に、口説くことに終始する男性です。相手をおだて、自分がコントロールできていると思っている男性には不信感を抱きます。この傾向は、日ごろから『きれいだね』とか『かわいい』と言われ慣れている美女になればなるほど顕著に出てきます。女性と男性の親近感がきっちりとできあがってからでないと、効果はないのです」(Wakaさん)
「第三が最も大事なのですが、女性におもねる男性はNGです。どんなことでも女性を優先、時間も場所もお金も無尽蔵にかけてあげられるとアピールし、器の大きさを見せる男性がいますが、これは逆効果以外の何物でもありません。反対に、自分に重きを置いている男性には、強烈にひかれる傾向もあります」(同)
具体的には女性をチヤホヤしない男性が現れると、頭の中にクエスチョンマークが生まれます。チヤホヤされてきた経験が多いヒトであるほど、自分を特別視しない、むしろ自分以上に大切な何かをもってブレない男性が印象に残るということです。
基本はコミュニケーション力
男女が出会う際、もっとも利用されるのがホテルのラウンジです。とくに、高級ホテルはお見合いのメッカです。都内であれば、帝国ホテル(有楽町)、セルリアンホテル(渋谷)、京王プラザホテル(新宿)などが定番。週末ともなれば、スーツ姿の男女が、所狭しと着席しています。
お見合いはスーツが定番ですが、スーツをおすすめしません。なぜなら、同じに見えてしまうからです。お互いの印象がよければ、次回以降のフェーズに移行しますが、土日のデートにスーツで登場する人はいないと思います。ですから、お見合いの場にはスーツではなく、ジャケットを着用したセットアップで、ガチガチに決めすぎない方がいいと思います。
また、お店は予約した方がいいでしょう。これは最低限の礼儀です。週末のカフェは、お見合い以外の利用客であふれ返っています。入り口のエントランスで30分~1時間待った姿を想像してください。着席する頃には、ヘトヘトになっています。予約ができないなら、男性側が30分前に到着して席を確保すべきでしょう。
出会いは自然体で臨みましょう
基本は男性に会話力がないと、話が弾みません。筆者である私が遭遇した事例を紹介します。
女性:どんな料理がお好きですか? 私は日本食が得意で教室も通っています。 男性:日本食は芸術です。日本食は「目」で食べなければいけません。 女性:「目」で食べるのですか? 男性:素材への気遣い、お皿との一体感はまさに芸術です。気持ちよさも大切です。 女性:気持ちよさ...ですか? 男性:はい、汁物は椀から唇が離れた際の気持ちよさが大切なのです!! 女性:はぁ...。で、どんな料理がお好きですか? 私は卵料理が好きなんですが。 男性:卵料理も芸術です。うんちゃらかんちゃらの.........。 女性:(無言)
なぜこんな話に? 著名な美食家が書いた書物でも読んだのでしょうか? 会話は自然体が大切ですね。本書は非モテ「おっさん」が、若い魅力的な女性を次々と虜(?)にさせるまでのノウハウが余すことなく紹介されています。(尾藤克之)