2025年、32万人が不足する介護人材...求職者1人に事業所4カ所殺到の「争奪戦」

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【新卒採用】ターゲットごとの採用ノウハウがある

   次に、ターゲットごとの採用ノウハウを説明している。

   新卒採用のターゲットは、高校生、福祉系の専門学校生、福祉系以外の学部の大学生、福祉系学部の大学生の4パターンある。即戦力人材が欲しいため、福祉系の専門学校生、大学生を採用したいと思うところだが、福祉系の学生は採用難易度が高いそうだ。

   たとえば、高校生を採用するには、就職担当の教師の理解が重要になる。ために、福祉業界が就職先として、「いい業界」であることを認識してもらう必要があるという。定期的な営業活動のほか、無料で職場見学の受け入れや福祉に関する授業を行うなどの啓発活動も大切だ。

   福祉系以外の一般学部の大学生を採用する場合は、就活サイトによるアプローチが一般的だ。福祉業界と相性がいいと言われている学部として、栄養系、音楽系、美術系、スポーツ系、心理・人間科学・社会系の学部、家政・宗教・生活系の学部を挙げている。

   意外なのは、福祉系学部の大学生の就職状況だ。せっかく福祉系学部を卒業しても、福祉の現場に就職する学生の割合は大学によっては半分以下になるというのだ。

   実習先で福祉業界を嫌いになってしまう、もしくは、そもそも福祉系の仕事を志望していない、というのが実態だそうだ。実習先の福祉事業者が学生への対応をきちんとできず、ネガティブな印象を与えてしまうことが原因だという。

   実習に学生が来ているのに、それが当該法人の就職につながっていない福祉事業所は、自身の対応を大きく見直す必要があるという。きちんとした受け入れ体制が整うまでは、実習を他の事業所に譲る勇気も必要だ、と問題提起している。

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