あなたの仕事、「タイパ」を意識していますか?
ビジネスチャットと連携できる電話代行サービス「fondesk」などを展開する株式会社うるる(東京都中央区)が全国500人のビジネスパーソンを対象にした「タイムパフォーマンスに関する意識調査」の結果を2023年2月28日に発表した。
それによると、ビジネスパーソンの8割以上がタイパ(タイムパフォーマンス)を意識して業務を並行的に進め、電話対応を「ムダな業務」ととらえているなどの「働き方」の実態が明らかになった
業務中の電話対応...「平均38.7分」最大では180分の意見も
昨今の「働き方改革」の推進や、日常的に触れる情報が多角化している現代。トレンドとなっているのは、費やした時間に対する成果や満足度の効率を意味する「タイムパフォーマンス」を重視する考え方だ。
そんななか、ではビジネスパーソンはタイムパフォーマンスをどのように受け取っているのか。日々のビジネスシーンには、どのように取り込んでいるのだろうか。
今回の調査では、全国のビジネスパーソン500人を対象とした。日々の仕事におけるタイパ(タイムパフォーマンス)の重要性を質問したところ、当然というべきか8割以上(87.8%)が「重要である」と回答した。(図1)
理由を見ると、「早く仕事を終わらせたい(終業したい、帰りたい)から」が66.7%で1位となった。次いで、「自分の趣味の時間を増やしたいから」が41.2%、「業務量が多く時間が足りないから」が18.5%となった。
また、ビジネスパーソンに対して「タイパ向上」のために個人的に行っていることも聞いた。それによると、全体の4割以上である46.9%が「ある」と回答した。(図2)
では、具体的にしていることは?理由の1位は「複数のタスクを同時並行で行っている」が48.5%だ。次いで、「スケジュールに予定を登録して埋めている」が39.8%、「メッセージのやり取りは、メールではなくなるべくチャットツールやSNSを使用している」が23.3%となった。
なかには、「オフィスにかかってくる電話はなるべく取らないようにしている」という回答も8.7%あった。ちなみに、タイムパフォーマンス向上のために「オフィスにかかってくる電話はなるべく取らないようにしている」と回答したビジネスパーソンを対象に、オフィスでの電話対応によって仕事が中断された経験があるか質問すると、100%が「中断されたことがある」との回答だ。
ビジネスパーソンの間では1日の業務時間のうち電話対応に割いている時間は、「平均38.7分」で、最大では「180分」という結果となった。
今回の調査結果に、うるるの執行役兼fondesk事業管掌の脇村瞬太氏は
「調査によって、昨今のビジネスパーソンの『働き方』に関する最新の実態が見えてきました。ワークライフバランスなどの観点から、『早く仕事を終わらせたい(終業したい、帰りたい)』、『自分の趣味の時間を増やしたいから』といった前向きな回答が多い中、『業務量が多く時間が足りないから』など、タイパ向上が必須になっているビジネスパーソンが一定数いることがわかりました。
日々の電話応対においては、1日平均38.7分もの時間を割いていることがわかり、電話対応を『ムダな対応』と考えているビジネスパーソンがいる実態も浮き彫りになりました」
とコメントしている。
なお、調査は2023年2月16日から19日にかけて実施。全国のビジネスパーソン500人を対象にインターネット調査で行われた。