端末の平均購入金額が昨年より8000円増えた理由とは?
次に、スマホの端末購入金額を聞くと、平均6万9661円となった。前回調査(2022年7月)から8611円増加した【図表3】。これは、円安進行の影響を受けたことと、2022年7月にiPhoneの定価が1割以上値上がりしたことが大きな要因と考えられるという。
5G対応・非対応による端末価格の違いをみると、5Gスマートフォン利用者は8万1180円、4Gスマホ利用者(3Gを含む)は5万8031円で、両者の差額は2万3149円となった。
また、サービス別にみると、大手4社のスマホでは7万3757円、大手3社のフィーチャーフォンでは2万2707円、サブブランドは6万835円、格安スマホは5万3590円だった。
スマホのOS別にみると、iPhoneでは9万3660円、Androidでは5万2752円となり、iPhoneのほうがAndroidよりも端末購入価格が4万908円も高いことが明らかとなった。
ところで、月間データ通信量ははどのくらい使っているのだろうか。「わからない」と回答したユーザーを除いて聞くと、平均データ通信量は10.09GB(ギガバイト)、中央値は3GBとなった【図表4】。
詳しくみていくと、「1GB」が27.5%、「2GB」が10.7%、「3GB」が16.6%となり、半数以上の54.8%のユーザーが「3GB」以下の通信量となった。しかし、中央値はこれまで長く「3GB」が続いていたが、3GB未満の低容量ユーザーの割合は減る傾向にあり、1年後の中央値は「4GB」となる可能性がある、とMM総研ではみている。
なお、調査は2023年1月に全国の15~69歳の男女2万4765人にインターネットでアンケートを行なった。(福田和郎)