「表舞台から離れて」暮らす二人にエール! 「お騒がせ夫妻」とは真逆に映る?
なぜ、フォアマンさんは小室夫妻に関心を抱いたのか。おそらく、英国王室を捨てて米国に移住したヘンリー王子とメーガン妃の存在が関係していると思われます。フォアマンさんは寄稿文の中で、「暴露本」を出版したり、積極的にメディアに露出したりしているヘンリー王子夫妻を示唆するコメントを残しています。
There was no need for them to live in a tiny apartment when they could earn millions telling their story
(自分たちの話を暴露すれば、大金が手に入って狭いアパートで暮らす必要もないのに)
フォアマンさんは、小室夫妻が「out of the limelight」(表舞台から離れて)、ひっそりと暮らしていることをことのほか強調しています。お二人がSNSを配信してホンネを語ることも、テレビに出演して皇室での生活を暴露することも、バッシングした人たちにリベンジすることもないと伝えつつ、唯一手に入れたのは「free and independent」(自由と独立)だとしています。
そのうえで、「他の元ロイヤルファミリーたちが肝に銘じるだろう」と、暗にヘンリー王子とメーガン妃を「皮肉る」ようなコメントもしていますが、ヘンリー王子夫妻とは真逆に映る小室夫妻のひっそりとした生き方に、エールを送っていることは間違いありません。
なによりも、高級紙ニューヨークタイムズに好意的な寄稿が掲載されたことは、ニューヨークで生活をするお二人にとって強力な援護射撃になることでしょう。
それでは、「今週のニュースな英語」は「assotiate」を使った表現をお伝えします。名詞だけでなく動詞でもよく使います。「関係する」「関連づける」といった意味になります。
She is our business associate
(彼女は我々のビジネスパートナーです)
He is associated with the law firm
(彼は法律事務所に関係している)
I associate Switzerland with chocolate
(スイスとチョコレートを関連づけてしまう=連想する)
『ある公爵夫人の生涯』(原作『The Duchess』)の主人公は、イギリス有数の名門貴族スペンサー家の令嬢ジョージアがモデルだとされています。故ダイアナ妃の先祖にあたる女性です。ベストセラー作家がこの先、小室夫妻をモデルにした小説を書くことがあるのか...。
真意のほどは「本人のみぞ知る」ですが、少なくともアーティストとしての想像力を掻き立てられたことは確かなようです。(井津川倫子)