就職人気企業ランキング20年にみる「栄枯盛衰」...「銀行」「航空」凋落、いま「商社」「出版」...トップ10に19回も入り続けた会社は?

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「半沢直樹」人気の銀行、最後の黄金時代

【14~10年前の2011年卒~2015年卒】

(図表3)2011年卒~2015年卒 就職人気企業ランキング(学情の作成)
(図表3)2011年卒~2015年卒 就職人気企業ランキング(学情の作成)

   2011年卒~2015年卒は、「旅行」「金融」が支持を集めた。各年度のランキングの1位をANA(全日本空輸)やJAL(日本航空)、JTBグループ、オリエンタルランドなど「旅行」「航空」関連の企業が占める結果に。

   また、三菱東京UFJ銀行(現:三菱UFJ銀行)や三井住友銀行など金融もトップ10の常連となった。2013年に大ヒットしたテレビドラマ「半沢直樹」の影響もあってか、「銀行」の黄金期だった。

   銀行は安定性・社会的地位の高さ・給与の高さから、公務員や総合商社と並ぶ人気業種の1つだった。しかし近年では収益力が低下し、店舗の統廃合が進み、メガバンクを中心に人員削減が行われており、就活生の人気は急落している。

【9~6年前の2016年卒~2019年卒】

(図表4)2016年卒~2019年卒 就職人気企業ランキング(学情の作成)
(図表4)2016年卒~2019年卒 就職人気企業ランキング(学情の作成)

   2010年代初めから続く「旅行」「レジャー」ブームの影響もあり、2016年卒~2019年卒は、ANA(全日本空輸)が4年連続で首位を獲得した。JAL(日本航空)もトップ10に入り続け、現在の社会人4年目から7年目にあたる世代が就職活動をしていた時期は、「航空」が高い人気を誇っていたことが伺える。JTBグループやオリエンタルランドなど、「旅行関連」も人気を集めていた。

   コロナ禍に見舞われた2020年、ANAが一転して大量の希望退職者を募り、やっと2021年暮れに2023年卒の新卒採用再開を決めたことが大きなニュースになったことを思えば、隔世の感がある。

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