キャッチコピーで企業イメージを高めたサントリーと資生堂
もう少し細かくみていこう。
【20年前の2005年卒】
20年前にあたる、2005年卒の「就職人気企業ランキング」では、1位ソニーを筆頭に、5位富士通、7位日本電気(NEC)、8位松下電器産業(現:パナソニック)と、上位10社のうち「電気機器メーカー」が4社を占めた。また、2位サントリー、10位キリンビールと「食品メーカー」も2社ランクインしているほか、3位にトヨタ自動車が入るなど、20年前は「メーカー」が7社も独占し、根強い人気を集めていたことがわかる。
【19~15年前の2006年卒~2010年卒】
2006年卒~2010年卒はサントリーが3年連続で首位。続く2009年卒、2010年卒は資生堂が2年連続首位と、メディアにもよく取り上げられた花形企業が上位を独占する時代だった。サントリーは「水と生きる」というキャッチコピーが環境に配慮した企業イメージを大きく高め、資生堂も「わたしが変わる。世界を変える」といったキャッチコピーが、化粧品の美を越えて、女性の生き方にまでアピールした。
また、「食品」「消費財」「電気機器」「自動車」など、幅広いメーカーが上位を占める傾向が続いた。