きょうは30代のRさんがいらっしゃっています。
「20代の頃は、上司の指示に従って主にプレーヤーとして働いていました。『私はこんなに大変な思いをしているのに、上司は指示だけ出すだけで動かなくていいな』と思いながら働いていたのを思い出しましたね。30代になった今では数名の部下もついて、自分で指示を出さないといけない立場になりました。決断を迫られる場面もあり、20代とは違った苦しさを感じています。これからもっと決断力が必要だなと感じています。何か鍛える方法はないかな」
決断力とは何か?
「決断力」とは「自分自身で判断と責任を決定する能力」を言います。ビジネスにおいても「決断力のある人」「決断力を発揮する場面」など使いますよね。決断をすることには「覚悟」と「責任」が必要です。
Rさんのまわりの決断力のある人は、「自分の考えを持っている」「決断を先延ばししない」「責任感がある」「失敗を恐れない」このような特徴があるのではないでしょうか。逆に、決断力がない人は「人の意見に左右されやすい」「責任ある仕事から逃げてしまう」「自信がない」といった特徴があるでしょう。
なぜ決断力が必要なのか?
予測困難な時代では、スピーディな意思決定や思い切った決断が求められる機会が多く発生します。企業が長期的に成長していくためには、個人に必要なスキルです。
Rさんのように部下が増えていくと、上司であるRさんの決断や判断によって、組織の業績にも影響が出てきます。トラブル対応などスピーディな対応が必要な際にも、Rさんからの指示がないと組織としても動けなくなってしまうこともありますよね。限られた時間の中で、何を優先すべきかどんな課題を解決すべきなのか決断する必要が出てくるのです。
決断力があることで変化やトラブルに対しても、想定内だと思えるようになります。焦らず平常心で対応できるようになるんですね。決断することは新しい挑戦につながるので、チャンスもつかみやすくなるでしょう。
「行動できない」「先送りするクセがある」人も、決断力が鈍っているとも言えます。Rさんも普段の生活にそう感じることがあればまだまだ鍛える余地はありそうです!
生活の中で決断力を鍛える方法
決断力は仕事だけではなく、普段の生活の中でも使っています。「今日からダイエットしようと思ったけど、飲み会になってしまったから、明日からにしよう」...これも、「今日はダイエットをしない」と決断をしたことになります。このように、普段の生活の中で私たちは日々決断をしています。
大きな決断をする時に迷ってしまうのは、選ぶ要素がたくさんあって迷ってしまうからです。だからこそ、普段の生活の中で決断力を鍛えていきましょう!
・締め切りを設定してみる
いくら時間をかけても決断ができない人はできません。普段の仕事の中でも時間を決めて「考える時間」を区切る習慣をつけましょう。早めに決める、決断をする習慣をつけることで素早く決断できるようになります。
・自分の決めたことを続けてみる
決断力がある人は目標達成力も備えています。自分が決めた目標に対して、1週間、1か月とぜひ続けてみましょう。続けることは自信につながります。
・体調を整えることも大事
いつも正しく決断できるとは限りませんが、睡眠不足だったり、心配事が多かったりするとミスをしてしまったり、判断できなかったりすることもあります。体調を整え、平常心を保つことも大事です。
Rさん決断することは責任の負担も高まりますが、挑戦できることでチャンスが高まります。生活の中でできることから試してみましょう!(ひろ子ママ)