「マスクのおかげで、風邪をまったくひかなくなった」
「しゅふJOB総研」の調査は、政府がマスク着用に関する新方針を決定する前に行われた。
そこで、「屋内でもマスク着用不要になったら」という仮定のかたちで、「職場でマスクを着用するか」と聞くと、「周囲の人と十分な距離がとれていれば着用しなくてよい」(32.0%)と「周囲の人との距離に関係なく着用しなくてよい」(9.6%)を合わせて、「着用しなくてよい」とする回答が4割以上の41.6%に達した。
「周囲の人と十分な距離がとれていても着用すべき」は約3割の32.2%、「一概には言えない」が26.2%と、「マスク不要派」が多数を占める結果となった【図表2】。
これを年齢別にみると、「マスク不要派」は30代で52.1%、40代で42.6%、50代で40.6%、60代以上で35.9%と、若い世代ほど多くなる結果となった【図表3】。
フリーコメントでもさまざまな意見が寄せられた。まず、「着用すべき」とする声をみると――。
「目に見えないウィルスとの共存では、まだマスクを外すことは危険にさらされる思いがあって安心できない」(60代:派遣社員)
やはり気持ちとしては、まだ新型コロナを不安視する声が目立った。また、仕事の面からマスクが必要とする人も多くいた。
「高齢者や基礎疾患のある方と接する仕事なので着用したい」(40代:パート)
「私は、福祉施設でパートをしており、なかには基礎疾患のある方もいるので、しっかりマスクをして対策しなければいけない。医療、介護、福祉に従事する人は、同じような考えを持っていると思う」(40代:パート)
また、
「職場の上司が鼻マスクをしていて、コロナ感染しました。そのせいで年末の一番忙しくて大変な時期に、社員パート全員が残業する羽目になりました」(50代:パート)
と、感染者が出て被害を被った人もいる。さらに、
「マスクを使用するようになってから、風邪をまったくひかなくなり、快適だから」(50代:パート)
「鼻炎になりやすく、もともとマスク常備していたので、これからも続けます(60代:パート)
などと、新型コロナ予防以外の面でマスクの効用を挙げる人もいた。最後にこんな指摘も。
「マスクを着用すべきと考える人と、着用しなくてもよいと考える人が対立してトラブルが起こるなら、着用すべきと統一してしまったほうが無駄なトラブルを回避できる」(50代:パート)