アラフォー・アラフィフ世代の働く女性が、コロナ禍で挑戦したことの第3位は「運動・美容」、第2位が「起業・複業」、そして第1位は「資格取得・学び」だったことがわかった。株式会社アズルート(東京都千代田区)が運営する「女性の働き方研究所」が、30~60代の働く女性(307人)を対象に意識調査を実施した。2023年2月4日の発表。
さらに調査では、「2023年 あなたが叶えたいこと」も聞いた。その結果、第3位は「家族との時間の充実」、第2位が「体を鍛える」、第1位は?
コロナ禍を機にスキルアップ!? 働くこと、仕事への関心かなり高く
調査では、「コロナ禍を機に挑戦したことがあれば教えてください」と聞いたところ、全体の21.4%の働く女性が「資格取得・学び」と答え、最も多かった。第2位が「起業・複業」の14.7%、第3位の「運動・美容」が14.4%で続いた。
また、7.7%の女性が「SNS・オンライコミュニティ」と答え、「仕事をオンライン化」(7.0%)や「zoom」(2.9%)などの仕事に関係する回答が複数あったことから、働くことや仕事への関心の高さがうかがえた。
「特になし」(10.2%)や「その他」(8.0%)と答えた女性もいた。【図1参照】
実際にどのようなことに関心があるのか、具体的な内容を聞いたところ、第1位の「資格取得・学び」では、外国語(英語、中国語など)やオンラインセミナーへの参加、栄養の勉強、投資などのスキルアップに「挑戦」した。
第2位の「起業・複業(準備中含む)」では、在宅やオンラインでの起業や、講座の開講などがあがった。第3位の「運動・美容」は、筋トレやオンラインヨガ、シミ取り・スキンケア、ダイエットなど。在宅での時間やオンラインによる学習機会などを有効に使っていたようすがうかがえる。
2023年は「経済力アップ」を叶える!
また、「2023年 あなたが叶えたいことは?」との質問に、最も多かったのは「経済力アップ」で、18.9%の女性がそう答えた。次いで、「体を鍛える」が12.5%。第3位は「家族との時間の充実」の11.0%という結果となった。
第4位の「起業・複業」(10.7%)や第6位の「貯金を増やす」(8.8%)への関心が高いことから、物価高や給料が上がらない状況のなか、経済的な不安を何とかしたいと考える人が多いことがうかがえる。
その一方で、第5位は「趣味時間の充実」(10.0%)で、第3位の「家族との時間の充実」と合わせると、仕事以外の個人時間の豊かさを求める人が多いことや、第2位の「体を鍛える」や「ダイエット」(6.5%)という回答から、在宅でのリモートワークが増えたことによる体力維持への関心が高いことがわかった。
こうした結果に、アズルートの中山裕子社長は、
「今回の調査では、コロナ禍を経験したことや社会の経済不安による生活や働き方の意識の変化が映し出されたデータとなりました。仕事に関係することへの関心が高くなっており、挑戦したことに『起業・複業』があげられたことや、『資格取得・学び』や『経済力アップ』のほか、仕事に関する回答が複数ありました。また実際に、多くの女性から働き方や生き方の相談を受けてきましたが、この2~3年は、複業・副業の相談が目立っています」
と、コメントしている。
なお、調査は全国の30~60代の女性を対象に、2022年12月1日~31日にインターネットで実施。有効回答数は307人。
回答者の年齢別の内訳をみると、31~40歳19.6%、41~50歳52.6%、51~60歳26.1%、61歳以上1.6%。また、職業別では、会社員が36.2%、個人事業主30.3%、パート11.7%、無職6.5%、公務員5.9%、派遣社員5.2%、経営者2.6%だった。