どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 弱含みの展開か 相場の材料は再び日米の金融政策に移りつつある
東京株式市場見通し(2月27日~3月3日)
日経平均株価予想レンジ:2万7000円~2万7800円
2023年2月24日(金)終値 2万7453円48銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、弱含みの展開か。
前週の東京株式市場の日経平均株価は、続落した。24日に次期日銀総裁候補の植田和男氏が衆院での所信聴取で金融緩和を継続する姿勢を示したことで上昇したが、前週比でプラスに転じることはできなかった。
今週の日経平均株価は、弱含みの展開となりそうだ。
米国の経済指標が市場予想を上回るものが多くなっており、再び、インフレ懸念が台頭している。米国の長期金利も上昇しており、米国の利上げ長期化観測が強まるなど、米国株が下げ基調を強めていることで、日経平均株価の悪材料となっている。ただ、米国の長期金利上昇によって為替円安が進んでいることが、日経平均株価の下支え要因となりそうだ。
相場の材料は再び日米の金融政策に移りつつあり、3月10日の黒田総裁最後の日銀金融政策決定会合と、同日の米国の2月雇用統計発表を意識した動きになるだろう。
外国為替市場 ドルが強含みの動きか FOMC議事要旨、利上げの継続が適切と表明
東京外国為替市場見通し(2月27日~3月3日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=132円00銭~136円00銭
2023年2月24日(金)終値 1ドル=136円46銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが強含みの動きか。
前週のドル円相場は、ドルが上昇した。米国の経済指標が市場予想を上回るものが多く、2月22日に公表されたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨でも、利上げの継続が適切とされていたことで米長期金利も上昇、ドル買いが強まり、ドルは1ドル=136円半ばまで上昇した。
今週のドル円相場は、ドルが強含みの動きになりそうだ。
米国の利上げ長期化観測の強まりを背景に、ドル買い意欲が強まっており、ドル高・円安に振れやすい状況となっている。3月10日に開催される黒田総裁最後の日銀金融政策決定会合でも、金融政策の維持が継続されると見られており、当面は米国のインフレ懸念の強まりを背景に、ドルが強含みの動きが続くことになりそうだ。米国の経済指標の結果には十分に注意をしたい。
◆国内外、今週発表予定の経済指標は?
経済指標は、国内では27日に参院で次期日銀総裁候補者の植田和男氏の所信聴取、28日に1月鉱工業生産、1月新設住宅着工統計、3月1日に2月新車販売台数、2日に10-12月期法人企業統計、3日に2月東京都区部消費者物価指数、1月有効求人倍率、1月完全失業率などの発表が予定されている。
海外では27日に米1月耐久性受注、28日に米国の2月CB消費者信頼感指数、3月1日に中国の2月製造業/非製造業PMI、米国の2月ISM製造業景気指数、2日に米国の2月ISM非製造業指数などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)