「働きがいを感じられない!」と、相次ぐ若手社員の離職...どう防ぐ?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE23(前編)】(前川孝雄)

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   「前川孝雄の『上司力(R)』トレーニング~ケーススタディで考える現場マネジメントのコツ」では、現場で起こるさまざまなケースを取り上げながら、「上司力を鍛える」テクニック、スキルについて解説していきます。

   今回の「CASE23」では、「働きがいを感じられない!」と、相次いで若手社員が離職する職場のケースを取り上げます。

「この会社では、働きがいが感じられないんです...」

【Aさん(課長)】どうやら、営業1課の若手が、また1人辞めるらしいな。
【Bさん(同僚の課長)】ああ。入社3年目で若手のホープと期待が高かっただけに、皆ショックを受けてるようだ。
【Aさん】そうか...それに、昨年も入社2年目の退職者が出たしな。新卒の離職率は「大卒・3年・3割」というから、うちの会社も世間並みで仕方がないんだろう...。
【Bさん】ただ、人事が本人に転職理由を訊いたところ「この会社では、働きがいが感じられません」と言われたらしい。育成に力を入れていた課長も肩を落としてるようだ。
【Aさん】働きがい?! しかし、給料もらって働いてるんだから、まず目標達成して責任を果たすのが第一だろう。そうすれば、働きがいもついて来るもんだ。自分の努力次第じゃないか!
【Bさん】そうだよな...。ただ、人事は離職防止に向けて管理職を集め、部下の離職は上司の責任でもあると発破をかけるらしい。
【Aさん】いやいや、そんなこと言われても! 会社の仕事内容や目標は決まってるんだから、我々じゃあどうにもならんだろ?! だったら、人事がもっと賃上げや福利厚生を充実させて、離職防止の対策を講じたらどうなんだ~?
【Bさん】まあまあ‥そう憤慨するなよ。(しかし...うちの課内も心配だ。どうしたものかな...)
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