パートナーシップを構築する6ステップ
和田さんは、外部とパートナーシップ構築のための6つのステップを挙げている。
1 活用したいと思う「隠れた資産」をきちんと見つけ、言語化する
2 「隠れた資産」を活用するのに適したパートナー候補をリストアップする
3 最初に断られる確率を下げるため、丁寧にアポイントを入れる(可能なかぎり、頼りになる人を探して紹介をお願いする)
4 自社と相手方の強みのバランスに応じた最適なパートナーシップの形を見つける
5 パートナー候補に、組むメリットを明確に伝える
6 うまくいかなくても諦めない。最後は情熱と気合い
フランチャイズ、テナント、先方直営事業という3つの形から、最適なものを選べばいいという。
こうやって、「隠れた資産」をもとに「外部の力」も得て、以下のような施設をつくり上げた。
・北アルプスを眺める絶景の山頂につくった展望施設「白馬マウンテンハーバー」
・北アルプスの大絶景に飛び出す大型ブランコ「ヤッホー!スウィング」
・スノーピークが監修した快適アウトドア空間の「岩岳グリーンパーク」
・国内初のドイツ発祥のアクティビティ「マウンテンカート」
・マウンテンバイクの聖地として復活をとげた「白馬岩岳マウンテンバイクパーク」
・古民家を再生した「旅籠丸八」などのクラブハウスやダイニング
・京都嵐山などで人気のスコーンの店「CHAVATY」が出店した展望エリア「白馬ヒトトキノモリ」
ほかにもさまざまな取り組みを同時多発的に仕掛けた結果、2016年には2万5000人程度だった「グリーンシーズン」の客は、2021年には13万4000人を突破、2022年は18万人を超える勢いだ(9月末時点での予測値)。