意中の女性に響きやすいのは、どんな「話し方」?【尾藤克之オススメ】

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男と女、思考の違いを理解する

   本田さんのいう、男と女の思考はどのように違うのでしょうか。仕事をケーススタディとして考えてみます。あなたと同じチームの鈴木君が大阪出張に出かけたとします。上司から一日の流れを報告するようにと指示がありました。男性の場合、次のようなニュアンスになるのでは。

「東京駅10時発の新幹線に乗って、大阪へは12時半に到着した。待ち合わせまで時間があったので、既存顧客のA社を訪問した。その後、新規顧客S社を訪問し、提案をおこなった。17時の新幹線に乗り東京駅に着いたのは19時半だった。そのまま直帰した」

   これは単なる事象の報告にすぎません。では、女性の場合は? 論理的か感情的か注目してください。

「乗るのは東京駅10時発の新幹線です。早起きしなければならなかったけれど、久々の出張でワクワクして目がさえちゃって眠れませんでした。お昼は道頓堀にある有名な和食屋さんで予約していたお刺身コースに舌鼓。もうお腹一杯です。夜は精進料理食べて、お土産を買ってから東京に戻りたいと思います」

   女性からみたら男性の報告は「だからどうしたの?」というニュアンスでしょう。感情の抑揚もなく、一本調子でつまらないものです。一般的に、男性は論理的なので筋道や根拠、事実などを盛り込む傾向にあります。女性はエモーショナルで、男性はロジカルといえばわかりやすいかと思います。

   さて、ここからが本題です。もし男が女に好意を抱いている場合、会話はどのようにすることが好ましいでしょうか。感情的な会話は女の心に響きやすいものです。「表現力」に富んだ会話をしなければなりません。そうでなければ、自分の気持ちは相手に届かないのです。つまり「成就」とはなりません。

   本書は、わかりやすい身近なケースが紹介されています。くれぐれも申し上げておきますが、「はしゃいでいて」、それだけで夢がかなうわけではありません。ある程度、世の中の理不尽さを理解している人のほうが、「気づき」があるように思います。自分自身に謙虚になり、行動に移せる人なら、正しい道筋を見つけるヒントになることでしょう。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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