毎日せっせと働くなか、「いまの職場に不満を抱いている」「辞めようかどうしようか、悩んでいる」という人は少なからずいるだろう。
そんな中で、WEBメディアの制作や転職サイトメディアの「ピコキャリア」を運営するピコラボ(福岡県福岡市)は、「辞めたほうがいい職場に関するアンケート調査」を実施。2023年2月13日、ランキングを発表した。
転職・退職経験のある社会人、338人に聞いた。どんな職場なのだろう――。
「パワハラ体質の会社はうつになりやすい」
今回の調査では、退職・転職経験がある人を対象に「退職・転職した理由」(複数回答)を聞いたところ、第1位は「人間関係が悪い(セクハラやパワハラを含む)」で184人が答えた。
寄せられた口コミをみると、
「先輩が口だけキツく、何もしない。だから全部仕事が回ってくる。残業当たり前の職場はやめた方がいいと思います」(女性 23歳)
「パワハラ体質の会社はすぐにやめたほうが良いです。精神的にうつになりやすいです」(男性 58歳)
などがあった。
上司と部下、先輩と後輩、同僚同士でも、直接的な暴言はもちろん、無視や陰口、イヤな仕事ばかり回すなど、陰湿な嫌がらせが起きている職場は少なくないもよう。
自分自身に対してでなくとも、暴言が聞こえるような雰囲気の悪い職場は仕事のパフォーマンスも下がるというデータもあるという。
人間関係が悪い職場環境で働いていると、スムーズに仕事を回すことができず、過度なストレスや精神的につらくなってしまうという意見が多く見られた。
第2位は、「給与面の問題が悪い」で123人。以下のような不満の声は少なくない。
「給料が安いにも関わらず、ダブルワークを禁止している職場」(男性 35歳)
「昇給がまったくなく、ボーナスも支払われない会社」(男性 35歳)
「賃金がまったく上がらない会社は迷う事なく辞めたほうが良いです。そんな会社で働いていても、仕事に対するモチベーションは上がりませんし、他に賃金の良い仕事は比較的たくさんあります。転職したほうが自身の人生にとってプラスになります」(男性 41歳)
給与は自分の仕事に対しての対価であり、仕事と能力が正しく評価されない職場を続けても不安がつきまとう。逆に、どんなに大変な仕事でも、給与が高ければ快適な住まいや家族、趣味に使えるお金が確保でき、自分自身の達成感も得られる。心の余裕、安定に繋がるとみられる。