電子部品大手・堀場製作所株、2日で17%高...最高益を歓迎、期末配当も前期から95円増配の245円

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23年12月期連結決算の業績予想...最終利益4.2%増見込む だが、円安による増益効果は未知数

   市場が注目したのは配当だ。最高益達成を受け、2022年12月期の期末配当について11月時点の予想(1株145円)を180円に増額。中間期と合わせた配当は245円で、前期(150円)から95円増になる。

   同時に発表した2023年12月期連結決算の業績予想は、売上高が前期比7.4%増の2900億円、営業利益は0.3%増の460億円、最終利益が4.2%増の355億円を見込む。

   コスト高の自動車事業が上期15億円の営業赤字、下期で20億円の営業黒字と緩やかな回復軌道にのる。業績予想に関連して15日のアナリスト向け説明会で、半導体事業の主力製品「マスフローコントローラー」は受注残があるため、高水準の販売を維持するとの見通しが示され、15日に続く16日の株価上昇につながった。

   もっとも、市場には「マスフローコントローラー」についての会社の見通しは「やや強気過ぎるではないか」(国内証券)との見方もくすぶる。日銀総裁の交代によって、円安による増益効果がはがれる可能性もある。このまま株価がさらなる上昇気流に乗るとまでは言い切れない面もある。(ジャーナリスト 済田経夫)

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