自己表現の手段や遊び心で「バーチャル背景」を使う
こうして聞くと、「個人の意志」でカメラON/OFFを決めているケースと、会社からの指示や同調圧力で決めているケースと、両方あることがわかる。
そこで、主に社内ウェブ会議で、そんな「外圧」があるかどうかを聞くと、「カメラは必ずONにしていなければいけない雰囲気がある」が45.5%、「カメラOFFでも許される雰囲気がある」が54.5%と、「カメラOFF容認派」がやや優勢という結果になった【図表3】。
さて、「カメラON」の際に問題になるのが、「身だしなみ」と同時に、「背景」だ。最近はウェブ会議のシステムに入っている「バーチャル背景」を活用する人が多い。ただ、プライベートで利用した、悪ノリしたバーチャル背景を、そのまま上司との会議で表示してしまったという「ミス」も増えている。
バーチャル背景を活用している人はどのくらいいるのか。使用経験を聞くと、「経験あり」(40.0)は4割だった。また、性別年代別に見ると、30代男性がもっとも多く、51%と多数派になったという【図表4】。
バーチャル背景を使用する理由を聞くと、「背景に見せたくないものがあるから」(81.9%)が圧倒的に多いが、なかには「自分の性格やキャラクターを表現する手段として」(12.5%)、「自分が楽しい気分になるから」(10.6%)など、自己表現の手段や遊び心で使う人もいる。