「生活家電」「医療」「グルメ・旅行」でAIへの期待
ICTにおける新たなサービスの利用意向についても尋ねている。今後利用してみたいサービスとして「自動運転」「オンライン診療・見守りサービス」が約3割、「ドローン配送・地上配送ロボット」が約2割。
AIへの期待が大きいのは「生活家電」「医療」「グルメ・旅行」が半数で、AIへの不安が大きいのは「不動産・金融」「個人・ビジネスマッチング」「医療」がそれぞれ2割超だ。
GIGAスクール構想により、子どものICT利用も拡大している。学校から貸与されたタブレット・パソコンをあわせた家庭での利用は、2021 年に大幅に上昇し、全学年で50%を超えている。
データの羅列と分析だけではない。メタバース、カーボンニュートラル、スマホ決済、コロナ禍でのメディア利用など、現在を切り取る6本の長いコラムも掲載され、これが興味深い。
たとえば、同研究所の佐藤仁氏が「ニューノーマル時代の動画視聴」と題したコラム。コロナ禍以降に増えたこととして、シニアは「テレビ」、若者は「YouTube」と分析している。そして、マスメディアからパーソナル化が進んでいると見ている。
データは同研究所のウェブサイト上で無償公開している。(渡辺淳悦)
「データで読み解く モバイル利用トレンド2022-2023」
NTTドコモ モバイル社会研究所編
NTT出版
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