2022年経常収支、11兆4432億円の黒字...減少幅は10兆1478億円、過去最大に【馬医金満のマネー通信】

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   みなさん、こんにちは。馬医金満です。

   今回は、2022年度の国際収支統計に注目しました。

貿易サービス収支は21兆3881億円の赤字、第1次所得収支は35兆3087億円の黒字

   財務省が2023年2月8日に発表した、2022年の国際収支統計では、経常収支が11兆4432億円の黒字にとどまり、2014年の3兆9215億円以来、8年ぶりの低水準を記録しました。黒字幅は2021年に比べて、10兆1478億円の減少。過去最大の減少幅となりました。

   内訳をみてみると、低水準の理由は資源高と円安に起因しており、貿易サービス収支は21兆3881億円の赤字と、統計を取り始めてから最大の赤字となっています。一方、第1次所得収支の黒字が35兆3087億円と、史上初めてとなる30兆円台まで拡大しています。

   第1次所得収支とは、海外での投資の利子や海外子会社から受け取る配当金などのことを指しますが、これは日本が国内よりも海外で稼ぐ国になりつつあることを示していると考えられます。経常収支黒字が大きいということは、海外からの稼ぎが大きいということですので、その国の通貨のプラス材料となります。

   また、気になるデータとして、「その他サービス収支」の赤字拡大が存在します。サービス収支は、旅行、輸送、その他の3本の収支から構成されており、観光に力を入れている日本においては重要なセグメントとなってきます。しかし、コロナ規制により入国が制限されたため、最終的には赤字の拡大となっています。

   また、クラウドサービスへの支払いなどを含む「通信・コンピュータ・情報サービス」やウェブサイトの広告スペースを売買する取引等を計上する「専門・経営コンサルティングサービス」等でも大きな赤字となっています。日本が弱い部分が次々と露呈されている状況のようです。

   ではまた!(馬医金満)

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