「相手が関心を持ちやすい」資料...2つの工夫とは?
では、具体的にどうするのがよいのか――。
当然、「自分が説明しやすい」ではなく、「相手が関心を持ちやすい」資料こそがセールス・プレゼンテーションのよい資料なのです。となると、やるべきことはふたつあります。
1つ目は、相手に印象付けるビジュアル的な工夫。2つ目は、プレゼンテーションのストーリー展開、すなわちシナリオ面での工夫です。
ビジュアル的な工夫は、文字数を少なくして絵や写真を目立たせること、資料を見ただけではそのシートで何の説明をするのか分からないような資料がよいのです。
絵、写真のほかにも、グラフとか、あるいは数字を大きく見せて「これは何を表した数字か分かりますか?」、みたいな振りをするのもいいでしょう。プレゼンテーション内容のポイントとなるような単語や決め台詞を大きくシートに書いて、「一体何だろう?」と思わせるのもありです。
プレゼンテーションの天才と言われたアップルコンピュータの故スティーブ・ジョブズCEOは絵で見せたり、数字で見せたり、単語や決め台詞で見せたり、常に聞き手を引き込むプレゼンシートの使い方が魅力的でした。
もちろん天才の真似をしなさいと言うつもりはありませんが、ジョブズのプレゼンテーションはYouTubeなどで複数和訳付きで見ることができますので、プレゼンシートづくりのヒント探しに見てみるのもいいと思います。