セールスパーソンが誤りがちな「説明」の仕方とは? 間違った「プレゼン資料」も作っていませんか?(大関暁夫)

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「相手が関心を持ちやすい」資料...2つの工夫とは?

   では、具体的にどうするのがよいのか――。

   当然、「自分が説明しやすい」ではなく、「相手が関心を持ちやすい」資料こそがセールス・プレゼンテーションのよい資料なのです。となると、やるべきことはふたつあります。

   1つ目は、相手に印象付けるビジュアル的な工夫。2つ目は、プレゼンテーションのストーリー展開、すなわちシナリオ面での工夫です。

   ビジュアル的な工夫は、文字数を少なくして絵や写真を目立たせること、資料を見ただけではそのシートで何の説明をするのか分からないような資料がよいのです。

   絵、写真のほかにも、グラフとか、あるいは数字を大きく見せて「これは何を表した数字か分かりますか?」、みたいな振りをするのもいいでしょう。プレゼンテーション内容のポイントとなるような単語や決め台詞を大きくシートに書いて、「一体何だろう?」と思わせるのもありです。

   プレゼンテーションの天才と言われたアップルコンピュータの故スティーブ・ジョブズCEOは絵で見せたり、数字で見せたり、単語や決め台詞で見せたり、常に聞き手を引き込むプレゼンシートの使い方が魅力的でした。

   もちろん天才の真似をしなさいと言うつもりはありませんが、ジョブズのプレゼンテーションはYouTubeなどで複数和訳付きで見ることができますので、プレゼンシートづくりのヒント探しに見てみるのもいいと思います。

大関 暁夫(おおぜき・あけお)
株式会社スタジオ02 代表取締役 企業アナリスト
東北大学経済学部(企業戦略論専攻)卒。1984年、横浜銀行に入行。現場業務および現場指導のほか、出向による新聞記者経験を含めプレス、マーケティング畑を歴任。全国銀行協会出向時には対大蔵省(当時)、対自民党のフロントマンも務めた。中央林間支店長に従事した後、2006年に独立。銀行で培った都市銀行に打ち勝つ独自の営業理論を軸に、主に地域金融機関、上場企業、ベンチャー企業のマネジメント支援および現場指導を実践している。
メディアで数多くの執筆を担当。現在、J-CAST 会社ウォッチ、ITメディア、BLOGOS、AllAboutで、マネジメント記事を連載中。
1959年生まれ。
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