「いっそ、クビにしてくれたらよいのに」と何度思ったか
今回の政府の「自己都合退職」の失業給付制限の見直しについて、ヤフーニュースコメント欄では、さまざまな意見が相次いだ。とくに、給付制限期間の短縮については、「当然だ」とする賛成意見が寄せられた。
「自己都合でもあまりタイムラグなく失業保険は受け取れるようにはするべきだと思う。会社都合とも言える雇用条件の変更からの退職が、自己都合扱いで困っていた知人がいた。知人は交通の足がなく、店舗閉店で他の店舗で働いてくださいと言われたが、通勤困難のため退職。ハローワークに相談したが、ほかの店舗への往復が4時間以上だと会社都合退職となると言われた。さすがに条件厳しすぎない?と思った」
「派遣社員は契約満了退社しても、自己都合扱いにされてしまう場合がある。 その辺の事も考慮しての見直しだとすれば、たいしたものだ」
「長年勤めた派遣先を退職する決心をしたところです。何年も前から『将来のために収入を増やさなければ』と思いながらも、制限期間があるために退職できずにいました。
今のご時世、生活をするのに精いっぱいで、制限期間分の生活費を貯蓄して余裕をもって転職活動なんてなかなかできません。『いっそのこと、クビにしてくれたらよいのに』と何度思ったことか。なので、制限期間の短縮は賛成です」
「何年間も途切れることなく失業保険を払い続けて、いざ失業したら謎に疑われて待機させられるというのがおかしな話なのだ。特に、初めて受給する人については、無条件の支給でも現実的に何の問題もないはず。
前回受給から一定期間あいていないと受給できないルールや、1回受給したら加入継続期間がリセットされ、次回受給時の受給可能期間が短くなるルールもすでにある。制限期間がなくても『失業手当パラダイス』にはならない」
また、実際は「会社都合」なのに、「自己都合」を押しつけられている現実を訴える声もあった。
「ハラスメントなどで実質、会社都合で退職に追い込まれた場合でも、よほど時間と労力と強い意志を持った人以外は、自己都合退社となる場合が多い。自分で積み立てた失業保険を、数か月待たないと受給できないなんておかしいだろう」