時給相場の2つの壁、「1500円の壁」と「2000円の壁」に注目を!
しゅふJOB総研研究顧問の川上敬太郎氏はこうコメントしている。
「岸田首相が、年収130万円など扶養枠の制度について見直しを検討すると述べたと報じられています。しかし、既に社会に深く浸透している制度だけに見直しにはかなりの時間と労力がかかることが予想されます。
スキルや能力を活かせる仕事を提供することで、2000円を超える時給を支払っても、それに見合ったパフォーマンスが期待できる人材はまだまだ社会の中に埋もれています。扶養を外してでも働きたくなるような条件の仕事を世の中に増やしてはどうか、というのがしゅふJOB総研からのご提案です。
就労抑制からの解放を目指す施策としてより即効性が高く、経済発展にも家計支援にも役立ちます。この『時給相場の壁』一覧は、時給がどの程度であればどれくらいの人が扶養を外して働くことを選択するかを図る目安です。パート採用をされる企業の方や、求人広告を取り扱う事業者の方などに、時給と扶養外しの関係性を把握する目安としてご利用いただければと思います。
時給相場には大きく2つの壁があります。1つは、半数以上が扶養を外して働くことを選ぶ『1500円の壁』。もう1つは、ほとんどの人が扶養を外すことを選ぶ『2000円の壁』。扶養枠の上限である『年収の壁』ではなく、扶養を外したくなる下限である『時給相場の壁』にこそ、ぜひ焦点を当てていただきたいと考えます」
(福田和郎)