「20営業日連続ストップ安」も今は昔
光通信といえば、2000年前後の「ITバブル投機銘柄」と記憶している人もいるかもしれません。1999年9月に東証一部上場、株価はまたたくまに上昇しましたが、2000年に携帯電話の架空契約が発覚し、24万円あった株価が3ヶ月あまりで7000円台に急落。「20営業日連続ストップ安」「年間値下がり率99.1%」はワースト記録になっています。
その後、複写機販売に業態転換して経営を立て直し、2020年1月には株価を2万8150円まで戻し、現在は1万8000円前後を推移しています。
光通信の強みは「販売力」ですが、その裏には強力な「顧客基盤」「販売網」があります。光通信の販売網は主に販売代理店によるものですが、その数なんと約1000社。その先には法人契約数約100万件、個人契約数約300万件の顧客基盤を擁します。
このような顧客および販売チャネルに合った商材を開発することに成功すれば、業績は自然と伸びていくしくみです。近年は、自社開発やM&Aによって調達した自社商材を販売し、高い利益率を誇っています。(こたつ経営研究所)