平均年間給与「前期比2.3倍増」のナゾ
光通信の連結従業員数は、2015年3月末には1万人を超えていましたが、自社グループの直営店を代理店に譲渡することで、2018年3月期には7225人にまで減らしています。その後もさらに人員を絞り込み、2022年3月末には5310人までスリム化しました。
光通信の単体従業員数も、2015年3月末には1000人を超えていましたが、2018年3月期に管理部門を関係会社に移管することにより407人にまで減らし、その後も事業部門の社員をグループ会社に転籍させて303人→143人→85人とスリム化。2022年3月期には、ついに7人になりました。
このように、持株会社の社員を絞り込むたびに光通信単体の平均年間給与は上昇を続け、2021年3月期は前期比減となったものの、翌2022年3月期には1682万円と、前期比で約2.3倍に急増しています。
この7人の平均年齢は43.7歳で、平均勤続年数は5.0年。光通信グループ全体の戦略立案および管理業務に携わるために、1000万円以上の報酬で中途入社した幹部社員ではないでしょうか。
光通信の採用サイトを見ると、新卒採用の情報はありますが、キャリア採用の募集は掲載されていませんでした。ただし、転職サイトには、エンジニアから法人営業、自社商品の企画、経理や内部監査など幅広い職種の求人が掲載されています。
法人営業の求人の想定年収は、営業23歳女性(入社1年目)で390万円(月給25万円+インセンティブ)、課長29歳女性(入社2年目)で734万円(月給35万円+インセンティブ)ということです。営業に自信のある方は検討してみてはどうでしょうか。