現在、会社員として働いている人を対象に、「フリーランス」という働き方への願望を聞いたところ、「フリーランスになることを念頭に会社員をしている」「フリーランスになれるならなりたいと思っている」との回答が約半数を占めた。――こんな調査結果が出ている。
GMOインターネットグループのフリーランス向け金融支援サービス「FREENANCE byGMO」を手掛けるGMOクリエイターズネットワークが、2月9日の「副業(複業)の日」にちなんで調査した。2023年2月8日の発表。
一方で、同様の調査をフリーランスで働く人にも聞いた。すると、「フリーランスという働き方に夢があるか」という質問では、「とてもそう思う」「ややそう思う」と答えた人が8割弱。会社員の約5割に比べて大きく数字を伸ばし、イメージと実態には異なる部分があることも明らかになった。
フリーランスの理想の年収は「会社員の1.5倍以上」
調査では、会社員が持つフリーランスという働き方のイメージを聞いた(有効回答数300件)。それによると、現在、会社員として働いている人に「フリーランスになりたいか」聞いたところ、「フリーランスになれるならなりたいと思っている」と答えた人は38.3%で、最も多かった。「フリーランスになることを念頭に会社員をしている」と答えた10.3%と合わせた、48.6%の会社員が「フリーランスになりたい」と答えた。
その半面、「フリーランスになれる可能性があっても、あまりなりたいとは思わない(できれば会社員のままがよい)」と答えた人は28.0%、「まったくなりたいとは思わない(絶対に会社員のままがよい)」は11.7%と、合わせて39.7%の人が「会社員のままがよい」と答えていた。「わからない」は11.7%だった。
さらに、「フリーランスという働き方に夢があるか」との問いには、「とてもそう思う」の17.3%と「ややそう思う」の36.0%を合わせた53.3%が、「夢がある」と答えていた。「どちらでもない」と答えた人も31.3%いた。【図1参照】
会社員に、「もしフリーランスになったら重視すること」を聞いたところ、「今より稼ぎたい」という回答が最多の48.7%だった。【図2参照】具体的には、「今の年収の1.5倍以上」と答えた会社員が24.0%と目立った。次いで、「今の年収の2倍以上」が20.3%、「今の年収より少し多く」が20.0%、「今の年収と同様」が16.7%で続いた。【図3参照】
GMOクリエイターズネットワークは、「フリーランスは収入が不安定」といったイメージが薄れ、「フリーランス=より稼げる」という前向きなイメージを持っている人が増大していることが予想される、としている。
稼げるようになったら具体的にどんなことにお金を使いたいのかを聞くと、「貯蓄・投資」がトップとなり、「株などの金融商材」「旅行」なども票を伸ばしました。