マンションと戸建て、どちらがいい?...ダイヤモンド「不動産購入」、東洋経済「エネルギー危機」、エコノミスト「会計士・税理士」を特集

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戸建てでも、好条件なら資産価値を保てる

   「週刊ダイヤモンド」(2023年2月18日号)の特集は、「バブルでも失敗しない! 不動産購入&節税術」。異常なまでに値上がりするマンションと戸建てだが、きちんと情報武装すれば、賢く買うことができるという。

   マンションと戸建てのどちらかを選ぶかという、マイホーム選びの「永遠のテーマ」について検証している。修繕費は戸建てがマンションの約2倍だが、40年間住み続けると仮定した場合、生涯コストは戸建てが1200万円ほど安くなるという試算を紹介している。

   両者の違いを生んだのは、マンションの管理費と修繕積立金だ。そのトータルコストは戸建てのリフォーム費用をはるかに凌駕する。

   出口にあたる資産価値はどうか。

   戸建ての最大のデメリットは、建物の減価償却が早いことだ。木造戸建てなら、資産価値がほぼゼロになるまで22年と、マンションの半分以下の年数でその資産価値は土地代のみになる。

   しかし、戸建てでも好条件の物件を選べば、長期的に見てマンションと遜色のない資産価値を保てるという。首都圏の中古戸建てと中古マンションの成約価格と成約率のグラフを示し、築6年以上で成約率、築26年以上で成約価格において、戸建てがマンションを上回っている。実際に売れた物件同士で比べれば、好条件の戸建てならば資産価値を保てるというわけだ。駅別の将来推定価格シミュレーションを示し、その条件を探っている。

   不動産業界関係者の覆面座談会も興味深い。

   実需住宅の相場は下がる気配がないという。東京都内の城北エリアではコロナ禍が最盛期のときは5000~7000万円が売れやすかったが、今はその予算だと、希望のエリアで買えなくなったという。特に新築戸建ては材料費高騰で値段が上がっている。

   ひと昔前だと狭小戸建てでも土地は70平方メートルあったが、今は55平方メートルで駐車場がない3階建て、土地の入口からすぐ玄関という物件も多いそうだ。

   今は「これしか出せないからこれで買える家を広域で探す」という検討の仕方をする人が出てきているという。

   中古マンションの流通量も減っている。相場が高くなっているのに、今持っている人が物件を売ろうとしないのだ。「住み替え先がなくて売れないんでしょうね」という声も。

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