東京外国為替市場 神経質な中、もみあいか 米国、インフレ対策で利上げが続くとの見方強まる
東京外国為替市場見通し(2月13日~17日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=129円00銭~133円50銭
2023年2月10日(金)終値 1ドル=131円41銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、神経質な中、もみあいか。
前週のドル円相場は、ドルが小幅続伸した。日銀の次期総裁として「元日銀審議委員で経済学者の植田和男氏を起用」との報道を受け、ドルは一時1ドル=129円台後半までドル売り・円買いが進んだが、一巡後は1ドル=131円台半ばにドルが値を戻す動きだった。
今週のドル円相場は、神経質な取引の中、もみあいとなりそうだ。
ポイントは2つ。1つは日銀新総裁となる植田氏が、黒田総裁路線を踏襲する金融政策を続けるか否か。植田氏自身の明確な考えが示されるまでは、慎重な取引が続きそうだ。
もう1つは米国の金融政策の行方。1月の米国の雇用統計が市場予想を上回ったことで、インフレ対策としての利上げが続くとの見方が強まっていることから、米国の経済指標の結果とともに、金融政策の行方が相場の材料となりそうだ。
◆国内外、今週発表予定の経済指標は?
経済指標は、国内では14日に10-12月期GDP(国内総生産)速報値、12月鉱工業生産確報値、16日に12月機械受注、1月貿易統計などの発表が予定されている。
海外では14日に米国の1月消費者物価指数、15日に米国の1月小売売上高、米国の1月鉱工業生産、16日に米国の1月住宅着工件数などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)