大事なのは「働く社員が事業内容と自身のキャリアを伝えられること」
同社によると、昨今は企業の採用に対する考え方が変化しているものの、「ジョブ型雇用や新卒採用における配属先を確約する取り組みは、まだ一部の企業」としている。
それもあってか、「就活生も『職務内容=ジョブのレベル』で希望する仕事が明確になっているのは、ごく少数です。こうした状況で、現時点ではやりたいこと、自分にあった希望の仕事≒『事業内容』と捉えていると思われます」とみている。
また調査では、内定者から、
「事業内容がどのように役立っているかを説明し、そこにやりがいを感じている社員の様子に惹かれた」(入社予定先:素材・エネルギー・その他製造)
「事業内容はもちろん、社員の方々から感じる一貫した使命感ややりがいなどにも魅力を感じた」(入社予定先:金融)
といった声が寄せられ、「『事業内容』と『社員の魅力』はつながって存在していることがわかります」(ヒューマネージ)という。
同社は、採用した人材が入社後定着していくためには
「自社の事業内容に感じる魅力を、自分の言葉で語れること。事業内容から紐づけて、自分の仕事を、そしてキャリアを伝えられること。働く社員が事業内容と自身のキャリアを等身大に伝えられることが、ますます求められるのではないでしょうか」
とコメントしている。
なお、調査対象はヒューマネージの採用管理システム「i-web」を利用する企業の内定者で、2023年4月入社予定の大学生・大学院生。実施期間は、2012年6月~2022年11月。有効回答は7851人だった。
また、2013年卒は1774人、14年卒4322人、15年卒4761人、16年卒6021人、17年卒7802人、18年卒9425人、19年卒8821人、20年卒7983人、21年卒7020人、22年卒8314人から、有効回答を得ていた。