「ダイバーシティ推進企業は建前ですか?」リアリティショックに落胆する新入社員...どう話す?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE22(前編)】(前川孝雄)

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   「前川孝雄の『上司力(R)』トレーニング~ケーススタディで考える現場マネジメントのコツ」では、現場で起こるさまざまなケースを取り上げながら、「上司力を鍛える」テクニック、スキルについて解説していきます。

   今回の「CASE22」では、「ダイバーシティ推進企業は建前ですか?」リアリティショックに落胆する新入社員のケースを取り上げます。

「入社前の説明と全然違って、期待外れ!?」

【Aさん(課長)】このところ、少し悩んでるって...いったいどうしたんだ?
【Bさん(同僚の課長)】うん実は...うちに配属された新人のCさんが言うには、いま新人同期の間で、わが社のダイバーシティポリシーのことが話題になってるらしいんだ。
【Aさん】ああ、昨年策定したポリシーね。特に、女性活躍を積極的に支援しようという指針だ。
【Bさん】会社説明会で人事部長が強調したらしく、皆とても感銘した。でも、入社してみたら、全然違うじゃないかって。女性管理職も少ないし、打ち合わせや会議でも女性社員は存在感薄いし、看板倒れだって。同期のメンバー皆で「期待外れだ」って憤慨しているらしいんだ。
【Aさん】まあ、まだ取り組み始めたばかりだし、そう簡単に進まないからこそポリシーを作ったわけだろ。理想と現実にギャップがあるのは当然だし、うちの会社はまだいいほうじゃないのかな。
【Bさん】そうなんだけど、「課長はどう思うんですか! このままでいいんですか!」って言われてしまって...どう話していいか困ってるんだ...。
【Aさん】頭でっかちの新人にありがちな、リアリティショックだな。いちいち、つき合ってたら大変だぞ! 「現実は甘くない! そんだもんだ」って、一度突き放すくらいがちょうどいい。
【Bさん】そうだな...確かになぁ...。(とはいえ、困ったな...。)
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