20年前からあったキズ、「最近付いた」と修繕費を請求
【事例3】20年以上住んだマンションを退去した際、入居時から付いていたキズについて「最近付いたものだ」と修繕費用を請求された
60代の叔母が、20年以上住んだ3LDKの賃貸マンションを退去した。退去時の立会いで、管理業者と清掃業者から、壁や襖などのキズについて指摘され、叔母が「入居前から付いていた」と言ったが、業者が「最近付いたキズだ」と強い口調で言うので怖くなり反論できなかった。
入居時に付いていたことを証明できる写真などはない。叔母は一人暮らしで、こまめに掃除をしていた。敷金は17万円だったが、原状回復費用との差額を請求すると言われた。入居前から付いていたキズの修繕費用を負担する必要があるか。(2022年2月・相談者30歳女性、契約当事者60歳代女性)
【事例4】敷金礼金不要のアパートを退去した際、入居時から不具合があったシャワーヘッドの交換費用を請求された
築3年で家賃約6万円、敷金・礼金0円の賃貸アパートを退去した。原状回復費用の請求書が不動産管理業者の委託業者から届いた。ルームクリーニング代約4万円、壁クロス補修費用約1万円、床補修費用約1万円、シャワーヘッド交換費用約1万円、合計約7万円を請求された。シャワーヘッドについては「つなぎ目から水漏れしている」と言われた。
不動産管理業者には申し出ていなかったが、シャワーヘッドは入居当初から水漏れしていたので、それを伝えると、「証拠がない」と言われた。ルームクリーニング代は契約書に記載があるのでしかたがないと思っているが、その他の費用を支払わなければならないか。(2022年1月・20歳代男性)