「夫よ、もっと大らかになって妻の活躍を喜び合おう」
――投稿者の夫に対しては、何かアドバイスはありますか。
川上敬太郎さん「夫としても年収額のプライドにとらわれている間は不要に心が乱れてしまったりしがちなのだと思います。そのようなプライドは、夫自身にとっても投稿者さんとっても百害あって一利なしではないでしょうか。
それよりも、妻である投稿者さんの活躍をともに喜べる方向に切り替える方法をともに模索していただきたいと思います」
――「夫さん、もっと心を大らかに!」ということですね。夫婦生活はこれからも長く続くわけですから。
川上敬太郎さん「そのとおりです。年収額のことに限らず、何かにつけて夫に気を使わなければならないとしたら、投稿者さんは徐々に神経をすり減らしていくことになるように思います。そのことがとても心配です。
もちろん、それで上手くバランスがとれるというご夫婦もいらっしゃることと思います。ただ、夫婦は一生をともに過ごす存在であるわけですから、どちらかが無理をする状態は極力避けたほうがよいでしょう。できれば、互いの頑張りや活躍を素直に応援し合える関係性をご夫婦で作り上げられるとよいのではないでしょうか。
今回のように価値観の相違を感じる場面が生じてしまうことは、ご夫婦が互いにしっかりと向き合うよい機会でもあるのだと思います。そういう機会を何度も乗り越えながら、ご夫婦の関係性がよりよい形へと練り上がっていくことを願っております」
(福田和郎)