妻のフォロー「あなたの支えがあるから、頑張れているのよ」
――たしかに難しいですね。投稿内容にも「夫は自分の収入が私より少ないことに引け目を感じている様子です」とありましたからね。そこで、あまり喜んで話すと夫のプライドを傷つけるので、「淡々と感情を交えずに話すべきだ」という意見がありました。
川上敬太郎さん「仮に、夫が投稿者さんの年収額に嫉妬してしまうようであれば、話し方に気をつける必要はあるのだと思います。ひょっとすると、夫は年収額を人の価値と結びつけてしまうタイプで、自分の年収が投稿者さんの半分だと知るとひどく落ち込んでしまうという可能性もあるのかもしれません。
ただ、投稿者さんの年収が増えているのは投稿者さんが頑張って成果を出した表れでもあります。それならば思い切って、夫にも一緒に喜んで欲しいという投げかけをしてみるのも一つの方法として考えられるようにも思います」
――その場合は、フォローが大事だというアドバイスがいくつかありました。投稿者と同じく夫より年収は上の女性からは、夫は「何があっても大丈夫だね」と一見、ノホホンと受け止めてくれたが、本音は何を考えているかわからないので、「あなたの支えがあるから、頑張れているのよ」とフォローしたそうです。みんな、ずいぶん気を使っているようです。
川上敬太郎さん「夫のプライドが問題なのであれば、そういった気遣いも大切なのだと思います。ただ、投稿者さんとしては一所懸命に仕事を頑張って得られた評価です。それは本来とても喜ばしいことであるはずなのに、夫の顔色をイチイチうかがわなければならないというのは窮屈なようにも感じてしまいます」
このあとも、川上さんのアドバイスが白熱します――。<「年収が夫の2倍に...彼のプライド傷つけそう」成果報酬でバリバリ稼ぐ女性の投稿が炎上気味、「隠すべきか」「伝えるべきか」で賛否...専門家に聞いた(3)>にまだまだ続きます。
(福田和郎)