「夫のプライドを考えると、隠しておくことも優しさ」
――投稿者の場合は、年収が夫の2倍ですから、まさに大黒柱として家計を支えています。調査結果を参考にすれば、このスタイルは、10年後でも少数派ということになりますね。
川上敬太郎さん「投稿者さんの場合も、決してご自身が家計を担うメインになるつもりでいるわけではないのかもしれません。もしも、夫のほうは自分が家計のメインを担うつもりでいるとしたら、妻である投稿者さんとしては、ご自身の収入のほうが多くなってしまっていることに、どうしても戸惑いを感じてしまうのだろうと思います」
――そこがポイントですね。回答者から出た「キーワード」で一番多かったのが「男のプライド」です。「男はプライドの生き物だから、何も自分から金額を言う必要はない。傷ついてすねたりするとややこしくなる。隠しておきましょう」という意見がとても多かったです。
川上敬太郎さん「夫のプライドを傷つけずに済ませることを考えると、隠しておくことも優しさだと思います。ただ一方で、投稿者さんは『黙っているのも後々バレたら問題になりそう』と心配もしています。
細かい金額までは言わなくてもよいのかもしれませんが、隠していたことが後々大きな問題へと発展してしまう可能性があるのであれば、最初から包み隠さず話したほうが良い場合もありえるだけに、悩ましいところだと思います」