上期の「スタートダッシュ」、証券会社も評価
大塚商会は足元で業績の改善が進んでいた。四半期ベースでみると、2022年12月期の第2四半期(4~6月期)に、それまでの減収・減益から増収・増益(営業、経常、最終利益とも)に転じた。
さらに第4四半期まで、増収を維持し、営業利益と経常利益の増益率を高めている。2023年12月期の業績予想でも、営業利益は上期7.9%増、通期7.0%増を見込み、「スタートダッシュ」に自信を見せる。
これについて、SMBC日興証券は2月2日配信のリポートで「処遇改善によって人件費が増加する見通しで慎重な計画が設定される可能性があったが、上期から増益の計画が示されたことは好印象」と指摘している。
すでに2023年12月期に入って1か月余り経過しているが、計画通り進むならばさらに上値を追う余地もありそうだ。(ジャーナリスト 済田経夫)